小谷美紗子 Trio Tour 2019「yeh」振替公演＠duo MUSIC EXCHANGE

2020年2月6日 著

2月5日の覚え書き。18:45くらいに会社を出て、duo MUSIC EXCHANGEへ。昨年11月28日の、途中で中止になってしまった小谷美紗子 Trio Tour 2019 「yeh」の振替公演に参加するためです。開演の19:30に間に合わないかも、と思っていたけど結果的に10分前には会場に着けました。渋谷ってとにかく自分のペースで歩けない街だから、運が良かったのかもしれない。そして前回のチケットの半券で、無事に入場できました（ドリンク代の600円は再度払った）。

自分はステージ向かって左端、売店近くの最前列に陣取り、基本的には小谷さんの後ろ姿を終始眺めながら歌声に聴き入りました。セットリストは小谷美紗子スタッフさんの呟きでどうぞ。アルバム『yeh』からの選曲が当然多めで、まぁ『嘆きの雪』『忘れ日和』『手紙』が聞けて幸せでした。MCで明かされたのだけど、なんでもこの日の公演の模様は録音・録画していたそうで......どんな形であれ、自分の参加したライブの音源を入手可能にしていただけると大変有り難いから、期待して続報を待ちたい。

MCといえば、この日も色んな話を聞かせていただけて。2015年当時、ご本人的にとても大変な時期があって、でもミスチルから対バンに誘ってもらえて、その流れで『夜明け前』という歌を作ったという経緯だとか、イチローよりも野茂派だったにも関わらず、いざイチロー本人を球場で目にするなり応援してしまった思い出話とか......でも一番印象に強く残ったのは、雨の日に感じる屋根があることの幸せ、に続けて語られた、人を殺していないことの幸せ。

たとえ直接的に他人を殺したことはなくとも、間接的にはどうだろう？　この日本という国に生まれ今という時代を生きる、ただそれだけで何かものすごい殺人に近しい悪事（例えば環境破壊とか）に加担してしまっている気はする。そんなことを考え始めてしまって微妙につらかったのだけど、小谷さんご本人からその後Twitterで返信をいただいて......なんか、せっかく振替公演の成功で気を良くされているはずなのに、申し訳ない。

ともあれ、確信できたことがあります。結局のところ、小谷さんのライブに足を運ぶ動機には間違いなく、彼女の音楽に対する、いや社会に対する真摯な向き合い方を目の当たりにすることで、自分自身の人生に対する真摯さを省みる目的も含まれていたのだと。