「宇宙品質にシフト MOMO3号機」の打上げ
著
絶賛ゴールデンウィーク中ですが、昨日の朝は早起きをして、2度にわたり(4/30→5/2:液体酸素バルブに異物混入、5/2→5/3:強風)延期されていた「宇宙品質にシフト MOMO3号機」の打上げを、NVSさんによるインターネット中継で見守りました。
5時ちょうどの打上げについては10秒前に緊急停止(Emergency Stop、略してエマスト)が発動、今日のうちには難しいだろうか......なんて思っていたら、あっさり5:45に打上げ時刻が再設定され、後は各種報道の通り。緊急停止した詳細は、観測ロケット「宇宙品質にシフト MOMO3号機」打ち上げ後の記者会見 - ただいま村にありました:
稲川:Tマイナス10秒(打ち上げ10秒前)にオンボードコンピュータ(OBC)の自動判定でエマストのフラグが立った。そうなると機体をすべて安全側に戻して打ち上げない。一種の安全装置。その安全のフラグがTマイナス10秒で立った。
その原因は自動シーケンスに入るタイミングが一部合わずエマストのフラグが立ってしまった。打ち上げのカウントダウンをしている最中にどのタイミングで緊急停止が入ったかわかったので、止まった場所のタイミングを修正してもう一度やろうという話が司令所であった。
とても価値のある打上げ成功だったけれど、直前で安全に緊急停止させ、かつそこからリカバリできたこと自体にも、すごく価値があったなーと思いました。衆目を集めてきたなか、プレッシャーも相当に強かったと思いますが、ともあれ高度100kmに到達できて本当に良かったです。関係者の皆さんお疲れ様でした。次はいよいよ「実験」と呼ばない打上げですかぁ......。