前澤氏とかSpaceXとか

2018年9月22日 著

例の、ZOZOTOWNの前澤氏が#dearMoonとかいうプロジェクトを立ち上げて、月周回飛行にアーティストを同道しようとし始めている件。正式発表より少し前に@summerwindさんがそういう予測を立てていたので、まったく驚きはしなかったし、超大金持ちであるからして「まぁそうだよね」ぐらいにしか受け取らなかったです。むしろ、お金持ちの考えることはやっぱりよく分からないなぁとか、前澤氏とMusk氏それぞれの真意がどこにあるにせよ、SpaceXが幾らかのキャッシュを手に入れBFR開発が前進するのは、回り回って宇宙行きのチケットが安く手に入れられるようになる可能性を考えればこそ「いいこと」だなという感想。

そして早速、月旅行実現の可能性を疑う報道もわんさか出てきてるっぽいんですが、例えばMIT Tech Review: スペースX初の月旅行はZOZO前澤社長が全席「貸切」という記事でも

しかし、忘れてならないのは、イーロン・マスク最高経営責任者（CEO）が以前に語った月周回旅行の旅行客のことだ。名前は明かされていないが、どうやら2人が2018年末までに予定されていたファルコン・ヘビー・ロケットでの月旅行の手付金を支払っていたらしい。だが、BFRでの月周回旅行の旅行客を優先して、ファルコン・ヘビー・ロケットでの計画は撤回された。そのため今回も予定通りの出発を期待してはいけない。

なんて書かれてます。うん、確かに「しれっと」話が置き換えられている感があるし、そういうことを平然とやってのけちゃうMusk氏のことだからこそ、今回の華々しい発表にしたって話半分くらいに聞いておいたほうが良いかもしれない。ただ、上記の記事に言及した僕のつぶやきへの大貫さんの反応が興味深くって、つまりファルコン・ヘビーにお金を払っていたのが前澤さんだったらどうなんだ、って話。

秘密保持契約なんかが当然あるだろうから、少なくともしばらくのあいだ真相は明らかにされないだろうけど、言われてみればさもありなん......という気はします。前澤氏は油井宇宙飛行士の打上げを見にバイコヌールまで出向いていたらしく、最近になって急に宇宙に熱を上げ始めたわけではなさそうだし。仮にそうだったとしても一連の前澤氏の動き、一種の売名行為だとかマーケティングの一環みたいな見え方なり偏見というのを100%は排除できないんですけどね。そりゃやっぱり自分も宇宙から地球を眺めたい一人として、羨ましくも妬ましいわけだから（小者感