第33回 W3C CSS Module 仕様書もくもく会@東京
著
8月31日の覚え書き。第33回 W3C CSS Module 仕様書もくもく会@東京に参加しました。会場はここ最近固定化しつつある?株式会社トゥーアール、そして今回のお題はMedia Queries Level 4 (日本語訳)でした。以下、感想とか気づき事項とか:
- 原文の名残なのか、日本語としては不自然な箇所に半角の空白が目についた(例えば
表示装置の 値
、依存する どの構成子
)。都度、それが意図的な(あっても不自然ではない)空白なのか、そうではないのか、つっかかってしまって、個人的にだいぶ辛かった。 クエリする能を追加
という訳、すごく興味深い。そうかー、今までそう考えたことは無かったけど、能をクエリしていたのか!!という気づきがあった(謎[XMLSTYLE] 仕様は、まだ, media 疑似属性において
のところで、疑似属性というのが耳慣れなかったのだけど、suikawikiの擬似属性が参考になった。媒体特能
という訳、強そうな印象。featuresをそう訳してるっぽい?定義としては2.4にある通り、UA や表示装置に備わる,単独の, 特定の特能【 feature, 特色機能 】をテストするような、媒体型より木目細かなテスト
。ただ、後に媒体特能( 媒体条件( <media-condition> に合致)
ともあって、条件?でもfeatureとconditionは違うし?てな感じで軽く混乱。接頭されて
という表現に違和感、というか動詞だったのか(謎媒体型の定義が排他的なので,適度な方式で利用するのは難しくなっている
......すごい、これ過去に言語化できずもどかしかった部分を見事に言語化されている。音声化を生産する UA
......果たして音声化とは生産するものなのかどうか。- issues#1751の動向は興味深いので、追いたい感じ。
- auralが非推奨になってた認識はあったけど、いつからでしたっけ......。
[ 1 個のキーワード, 1 個の数, 等々の,単独の値 ]
のところ、原文は単にone keyword, one number, etc
みたくなっていて、単独の値
に相当するものが無い模様。Mediaqueries Level 4
のMediaqueriesは誤記と思われる、一語でそう書くことはまず無かったと思うので。範囲型の媒体特能には、 負の範囲は偽になる とされるものもある。 これは、次を意味する
に続くところ、原文と文書構造が変わっている(日本語訳ではリスト構造になっているけれど原文はそうなっていない)のはなぜ。- 読めば読むほど、人間が何をどう適当に書いてもあらゆるケースに何かしら対応できるよう定義するってのは大変だなという感想しか湧かない。曖昧さを許容できない機械のために仕様を考えるってのは大変なこと。
2 個目の比較値を 320.01px に変更すれば
......その発想はなかった\( ^o^ )/首ポインタ指示装置
の首って一体 → 意図があってのこと、とのこと([Media Queries Level 4] 「首ポインタ指示装置」は「主ポインタ指示装置」の誤字ですか? · Issue #4 · triple-underscore/triple-underscore.github.io)(color) and ((pointer) or (hover)), あるいは ((color) and (pointer)) or (hover) のように。 これら 2 つの意味は異なる -- 例えば (hover) のみが 真 であれば、前者は 偽 , 後者は 真 に評価される
がよくわからない。前者が真、後者が偽ならわかるのだけど。訳の問題ではなく。- クリーネの3値論理、初耳。
max-weight
という例が面白い。【おそらく、横幅, 縦幅の順】
とあるけれど、これは何が根拠なのだろう?
縦次元の密度をクエリする
のところ、末尾に句点が抜けている。"twitter" 【モアレの一種】
って、twitterにそんな意味があったのか!?!?monochrome
って、なんとなく白黒1パターンのみと誤解していたけど、monochrome >= 2
みたいなケースがあり得る、というのを理解。DCI P3 Color Space
とかITU-R Recommendation BT.2020 Color Space
あたりは、完全に自分に知識がなくて理解不能。Xbox の周辺機器 Kinect の様な
って、既に知ってる人の方が少ないかもしれない。正確でない首ポインタ指示装置の下では,ラジオボタンやチェックボックスを大きくする
とか、スマート TV におけるブラウザでは、 pointer, any-pointer のいずれも coarse を実値にとり、作者は,対象が大きくクリックし易いレイアウトを供せる
ってのは、どちらかというと制作者ではなくブラウザの側がアクセシビリティ確保の目的において自動でやって欲しい感。全部的に利用可能
の「全部的」という表現に違和感。speech 媒体型は、純粋な音声 UA 用にあり,スクリーンリーダ -- その名が指示するように,スクリーンに具現化した結果に基づいて働く UA -- 用ではないことを明確化した
とあるけど、自分が買ったEcho Spotみたいな、スクリーンを持ったスマートスピーカー(「スマートディスプレイ」?)のことを考えると、なかなか味わい深い記述ではある。そういえばEcho Spotは円形スクリーンだけど、これに特定のスタイルを適用するための仕組みというのはまだMedia Queriesでは定義されてないっぽい?
[ 2018-09-03 追記 ] この記事がきっかけで、訳文を見直していただけました([mediaqueries-4] 細かい編集/内部的整理 · triple-underscore/triple-underscore.github.io@fd36a16)。大変ありがたく思います。