北アルプスドローン大縦走 ～剱・立山～

2018年8月20日 著

今年の山の日に放映された『北アルプスドローン大縦走 ～剱・立山～』、当日に姉からFacebook Messengerで教えてもらったのですけど、あいにく見逃していました。そして8月19日、実家に帰省していたタイミングで再放送されることを知ったのですけど（16:40〜）、またしても微妙に都合が合わない。なので、帰宅してからNHKオンデマンドで視聴することにしました。結論からすると、見応えは十分すぎるほどありましたね......いや本当に素晴らしい映像でした。

昨年夏に放送した「北アルプスドローン大縦走」の第2弾。舞台は絶景の稜（りょう）線歩きが楽しめる立山と、"岩と雪の殿堂"剱岳。特に剱岳は日本最難関とも呼ばれる険しい岩肌が特徴の山。360度、山また山という圧倒的な山岳風景はもちろん、断崖絶壁の難所"カニのたてばい"など、登山熟練者のみが立ち入ることを許される場所の映像はまさに圧巻。ふだん山に登らない人も愛好家も、目をくぎづけにする映像の連続だ。

剱岳には昨年、今年と続けて二度登っているのですけど、歩いている自分自身や周囲の風景を客観的に第三者目線で見るなんてことはできない訳で。番組を見て改めて、その行程がどれほど危険なものかを認識することができました。下手をすれば大怪我、最悪死に至る行程だと頭で分かってはいるのですけど、ドローンで空中から眺めたそのルートはあまりに険しく、人が歩くには恐ろしすぎる......そしてまた、そうであるがゆえに魅力的でもある。カニのたてばいのシーンなんて、特にそう：

他にも素晴らしいなと思ったのが、称名廊下の空撮シーン。人を寄せ付けぬ見事なV字谷、その奥を流れる美しいブルーの水の流れ。流石に自分が称名廊下に行くことは無いだろうけど、貴重な映像を見させてもらったなぁという感じ。そもそもドローンの重量を知らないけれど、結構な装備を持って3週間近くも剱・立山エリアを歩くだなんて、もちろん羨ましくもあるものの、相当キツいお仕事だっただろうなと。ありがとうございました。