第31回 W3C CSS Module 仕様書もくもく会@東京
著
6月28日の覚え書き。渋谷にある株式会社トゥーアールを会場に催された、第31回 W3C CSS Module 仕様書もくもく会@東京に参加しました。今回のお題はCSS Counter Styles Level 3 (日本語訳)、なかなか難解でしたが、それなりに面白かったです。以下、感想とか:
- 全単射命数法 / 位取り命数法 / 合算式命数法
- なんだろう、いちいち格好いい&厨二病っぽさを感じてしまう名前。
- カウンタ視野
- scopeを視野と訳されているのだけど、どうも違和感が。まだ範囲の方が伝わるような?
- 匿名カウンタスタイル
- anonymousだから匿名という訳は妥当、だけれど分かりにくい......その場限りの、みたいなニュアンスを出せる良い訳なり名前がつけられないものか。
- ゲエズ語
- 初耳です。
カウンタ記号は、アルゴリズムにより生成される表現を成す,文字や画像を供する。
- このくだりに限らずだけど、読点が「、」と「,」で揺れてるの気になる。
- pad 記号
- padというのは辞書的には当て物とか、動詞だと詰め物をするみたいな意味があるらしい。ちなみに記号としているところと「pad 記述子」としているところで揺れを感じたんだけど、原文は基本descriptorっぽいから記述子で統一しても良かったのでは。
- カウンタ値 V
- valueの頭文字から V としているのかどうか。
- counter()/counters() 関数
- すっかり忘れていたのでCSS カウンターの利用 - ウェブデベロッパーガイド | MDNで復習しなければ。
カウンタスタイルとして利用される所では
- 基本、カウンタスタイルとして利用するためではないの?他にどのような利用があるのかちょっと文脈的に思いつかない。
自身の記号を数字†として解釈
†
というのが注釈記号っぽくなくって最初読んだときは「???」- mod
- この仕様書を読む上で避けて通れなかったのが、mod nとは何なのかということで、これは仕様のどこかに補足があっても良いような。nで割ったときの余り、らしい。
このシステムが指定されたときは、その後に任意選択で, 最初の記号値 を設定する整数が供されてもよい。 この整数が省略された場合の最初の記号値は 1 になる。
- なるほどわからん。
- ceil
- modと並んでこのceilについても補足があって欲しかった......ceil()は括弧内の演算結果の小数点以下を繰り上げた整数値、らしい。
- 全単射命数法
- 説明が難解で例示を見ても正直よくわからない(雰囲気ではわかる)。
<symbol> における <image> 構文は、現在はリスク下にある。 現在,それを実装しようと計画している実装は無い上、 counter() の一部の用法を全部的に取り扱わない仕方で複雑化させる。
- なるほどわからんパート2。
16 進エスケープは,(その後に数字を続けても多義的にならないようにするため)直後のスペースを "食べる"
- 食べる、って表現に違和感。確かに原文にはeatって使ってたんだけど。
- speak-as
- 制作者がこれを指定できるのはありがたい気がする一方、その指定が原因で誤解なり情報格差が生まれる懸念もあり、注意深く検討する必要があるように思う。
- アルメニア語 / ベンガル語 / クメール語 / デヴァーナーガリー / グジャラート語 / グルムキー文字 / カンナダ語 / ラオス語 / マラヤーラム語 / オリヤー語 / テルグ語
- 世界は広大だわ......。
list-style-type の初期値は UA に well-known になるよう。
- 原文に忠実に訳されているようだけど、かえって分かりにくくなっているような。so that〜以降を日本語では前に持って来た方が分かりやすい感じ。
概して,金融や法的文書で利用される -- それらの文字は、より改竄が難しいので。
- 改竄のしやすさって何で決まるのだろう。ぱっと見で数字を把握しにくくはなるけど、冗長であることがどれだけ改竄しにくさに貢献するものなのか、わからない。
- 日本語: japanese-informal, japanese-formal
- formalかそうでないかは使う漢字で変わるとは......。
- 非公式的な韓国語漢字(Hanja )
- 韓国語漢字、初耳。
- CSSRule インタフェース / CSSCounterStyleRule インタフェース
- CSSRule - Web API インターフェイス | MDNとかCSSCounterStyleRule - Web APIs | MDNあたりを読まないと。
えー、そんなわけで結構、分かりにくかったし分からなかったところもあり。個人的には、宇宙戦艦ヤマトのガミラス語でカウンタスタイルを定義してみたい。確か、遊星爆弾などを発射するシーンかなんかでカウントダウンしてるっぽい発話があったはず。