@kazuhito
Kazuhito Kidachi's Personal Web Site Since 2000

宇宙ビジネスの衝撃

大貫美鈴さんの最新著作、『宇宙ビジネスの衝撃』をいつの間にか息子が買って読み終えていたので、借りて読みました。以前ならこの手の本は自分が先に買って読んだのを彼に見せてやっていたはずなのに、いつの間にか立場が逆転するほどに息子が宇宙開発を志向していたという。

本書は主に海外での動向を中心に、宇宙関連ビジネスの最新動向を俯瞰したもの。日本国内の事情については、最後の第6章にまとめられています。似たような説明が若干、複数の章に見受けられた気がして、それがやや冗長な印象を残したほかは気になったところはなく、直近10〜15年の全体的な流れを理解する上での良書と思います。個人的に気になったのはサブオービタルへの申し込み状況。

現在、全世界では1000人以上がサブオービタル旅行に申し込んでいます。最も申込者が多いのは、ヴァージン・ギャラクティックのスペースシップ・ツーで行く宇宙旅行で約700人。

ヴァージン・ギャラクティックは、今の予約者が宇宙飛行を終えるのが2021年の予定で進めているようで、これからの申込者はそれ以降になるようです。

実に7割の予約を現状ヴァージンが占めていたわけですが、逆にヴァージン「以外」に3割も申し込んでいるという事実が興味深かったです。その3割の内訳を個人的にあとで調べてみたい。自分がかつて申し込みそしてキャンセルに至ったSpace Adventures社のサブオービタルって、いつの間にかWebサイトから綺麗さっぱり消えてましたけど、申し込んでた全員にちゃんとお金返したんでしょうかね。

書籍の内容とは関係ないけど、本書をきっかけに、著者である大貫さんには国際宇宙大学(ISU)への参加に関連して大変お世話になった経緯を息子に聞かせたり、ISUに参加していた当時の写真を初めて彼に見せたりしました。将来、彼がISUへの参加を目指したりした日には、まさかの親子二代......ということに。それはそれで面白いし自分としては応援するつもりだけど、こんな展開が待っているとは、人生わからないものです。それほど強く、息子を宇宙開発の道に誘導してきたつもりは無いのですが。

現在地:ホーム > 覚え書き > 月別アーカイブ > 2018年6月 > 宇宙ビジネスの衝撃
Google カスタム検索を利用しています