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俺ら、夏鳥

5月13日の覚え書き。30th Anniversary 仙台公演 遊佐未森 cafe mimo Vol.18 〜春爛漫茶会〜への遠征からお昼前に帰宅、そして再び夕方に強めの雨の中を出かけた先は、新橋にあるTCC試写室。あらかじめ申し込んでいた人力飛行機映画『俺ら、夏鳥』の上映会に参加しました。なんていうか、WASAで一つ上の代の先輩が二人も会場に来ていたあたり、濃いなと......w 上映後にはスクリーン前で監督やキャストの方々がご挨拶され、さらにその後に懇親会?的なイベントがあったようですが、自分はご挨拶までで失礼しました。会場アナウンス役の女性が、いろいろ全部持ってった感があって面白かったです(謎

同じ鳥人間コンテスト/人力飛行機を題材にした映画でも『トリガール!』は見てなかったのですが、監督自身が鳥人間OBというのも珍しいと思ったし、何より内容的にチャラくなさそうだったので、『俺ら、夏鳥』は是非見たいと思っていたのです。実際、チャラさは微塵も無かったから、その点は安心して最後まで見ることができました。もっとも、試験飛行のシーンとそれ以外のシーンとで映り込む人数に物凄いギャップを感じたり、コンテスト当日の描写は激しく物足りなさを覚えるなどしたけれど......その辺りはまぁ、自主制作映画の限界ということで目をつぶるべきなのでしょう。

気になったのは、エルロン採用の是非でチームが分裂の危機を迎えたあたりの描写。チームが、毎年当然のようにコンテストに出場していたけれど成績は低迷していたのか、それとも出場できること自体がすごく稀だったのか......その前提次第で、あの一悶着の描き方って結構変わるんじゃないかと。前者であれば記録優先・優勝第一の価値観(=エルロン採用)で一致団結できたはずだし、後者なら安全側に倒して(=エルロン不採用)設計・製作しないと次年度以降の出場が危ぶまれるとかいう話でまとまったんじゃないかと。そして映画の中では、前年のフライトが失敗に終わったことは描かれているものの、もっと昔からのチーム実績はあまり触れられていなかったような。

なんにせよ、自分の現役当時を少しばかり思い出しながら映画を楽しめた意味で、上映会に参加して良かったです。学生チームで起こりがちな衝突や離反って、この年齢にして客観的に眺めると壮絶に青臭いうえ小っ恥ずかしいものに映るのですけど、そんな経験の数々が自らの成長の起爆剤となったり、あるいはふと振り返ったとき貴重な人生の財産に思えるのだよな、という想いを新たにしました。

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