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二代目が潰す会社、伸ばす会社

我ながら、こんなタイトルの本も読んでたのね、という覚え書き。『二代目が潰す会社、伸ばす会社』は、著者の久保田章市氏が法政大学経営大学院(社会人を対象としたビジネススクール)で担当している講座「経営者育成論」の講義録をもとに書いたものです。

私の考える「後継経営者の役割」とは、つきつめると次の3つです。1つは、「会社を潰さないこと」。2つ目は、「社員の力を結集させること」。3つ目は、「経営革新を行うこと」です。

上記の3つの役割が必要とされる背景を述べたのち、それぞれについて求められる知識・能力を解説、最後は経営者とはどう育つ/育てられるものかを述べています。二代目、社長、というキーワードで本を検索してみると、結構な割合で世襲による事業継承をテーマとしたものを目にする気がしますが、本書は必ずしもそこ(世襲)に限定した内容ではなかったです。世襲であろうとなかろうと、90年代以降、後継者が事業継承に「失敗」するケースが増えているというのは興味深い。興味深いといえば

雨が降った時に(=急に資金需要が発生した時に)、傘を借りようと思ったら(=融資を受けようと思ったら)、天気の時(=特に資金需要のない時)の付き合いが大切になります。

という、銀行との関係に言及しているくだりは、以前読んだ『99%の社長が知らない銀行とお金の話』でも主張されていた内容だなと、思い返しました。他にも、経営に関して過去に読んだ類書と強い類似を感じたのが以下のくだり:

人が人についていこうとする時、最後にモノを言うのはこの「人柄」です。人は、謙虚な人、人のことを思ってくれる人、人の成長を考えてくれる人についていきます。威張る人、自分勝手な人にはついていきません(少なくとも、本心では)。

何事にも謙虚であること、は年を追うほどに重要度を増してきている感覚があるので、しっかり取り組まねばならないと改めて思いました。

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