99%の社長が知らない銀行とお金の話
著
だいぶ前に読了していた『99%の社長が知らない銀行とお金の話』について覚え書き。銀行とお金、というと非常に広範な内容を扱っている聞こえるけれど、受けた印象としては、企業と銀行の関係がどうあるべきかがメインテーマの本だったように感じます。
著者の主張は、会社を潰さないために、積極的に借金をして「無借金にならない」ように心がけている社長こそ、優秀
というくだりに集約されていると思いました。借金=罪悪、というのは自分もいつのまにか(物心ついた頃から?)感じていたことですが、著者曰くそれはあくまで個人に限った話で、会社は違うと。
別の表現で著者の主張を短く言い表すなら、本質的には必要のない借金であってもあえてお金を借りることで、銀行と企業はお互いに良きビジネスパートナーとして、持続的な共存共栄の関係を作るべきってことかな。その理由は、以下に引用するくだりで概ねカバーできると思われ。
銀行は保守的で、過去の取引実績に対してお金を貸す
借金ができる『信用』そのものが財産
銀行が見ているのは、会社の収益性より返済能力
金利を払って銀行からお金を借りることは、安全を買うこと
あと、本当かどうかわかりませんが、給振口座が一度に500口座以上なくなったら、支店長は左遷になる
、「石を投げれば支店長代理に当たる」というくらい、支店長代理の数は多い
ってのが興味深かったです。僕の母も姉も元銀行員ですが、あまりそういう仕事の話はしてこなかったので。