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地球に降下するロケットからの眺め

今朝のSpaceXによるFalcon 9/THAICOM-8の打上げは、朝起きれなくて中継ではなく録画を見たのですけど、衛星の軌道投入、第一段のドローン船への着地ともに成功。さすがに3度目ともなると、ドローン船への着地も初回の時ほど感動的ではなくなりました。過去の着地の際、ミッション管制センター近くで聞かれた熱狂的なUSAコールが、今回は起こらなかったようだし......だから、というわけでもないけど、自分も見ていて泣きはしませんでした。

しかし今回、第一段に取り付けられたカメラの映像が程なく公開され、ロケットが向きを変える辺りからドローン船上でグリッドフィンを畳むまでの一部始終を見ることができたのは、素晴らしかったです。これ早回しじゃなく実時間の映像も公開されないかしら? 打上げ時、つまり上昇中の機体から見える風景というのは過去に何度も(他のロケットやスペースシャトルでも)目にしてきましたが、地球に降下するロケットからの眺めというのは、実に新鮮で味わい深い。

それにしても......まだたった3度目でありながら、絵的に洋上での着地がさも成功して当たり前の技術であるかのように映ってしまうのが恐ろしい。回収した機体を使っての打上げをSpaceXはまだ実施していないし、部品の再利用に伴う打上げ費用の低下がどの程度になるかハッキリしていない以上、巷で言われているように過剰の期待は禁物。ひょっとすると「やってみたら意外とコスト下がらなかったから回収&再利用やめるわ」みたいな展開が将来、起こるとも限らない。それでもSpaceXが着実にデータを、成功体験を積み重ねているのは事実であって、彼らならきっと宇宙開発の新たな可能性を見せてくれるはず、と感じざるを得ません。頑張れSpaceX。

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