続・「Webアクセシビリティ」のリブランディング
著
「Webアクセシビリティ」のリブランディングというのは2011年に書いた記事であり、それ以来、障害者・高齢者のためだけではないよとか、マルチデバイス対応における基礎であり土台だよとか、程度はさておきあらゆるWebコンテンツに必須の品質だよ、ということを何度となく繰り返しお話ししてきました。
果たしてその効果やいかに?というのはさておき、The Viking and The Lumberjackの最新回で、アクセシビリティのリブランディングというテーマが扱われているのを知りました(New Episode from The Viking and The Lumberjack: "Rebranding Accessibility")。KarlとBillyのお二人は、アクセシビリティについてしばしば「(対応に)時間かかりすぎる」「難しすぎる」といった声が聞かれることから、アクセシビリティについて間違ったマーケティングをしているのではないか? リブランディングすべきではないか? と語ります。そして、開発者が実装したくなるであろう機能として
- 「二日酔い」モード:コントラストの調整により、お酒を飲んだ翌日、起きて直ぐ暗いなかでディスプレイに向かっても明るすぎると感じることなくPCを使える
- 「もう一方の手でマウスを操作するのは困難」モード:マウスを使うほうの手で食べ物を食べている最中でもキーボードだけで操作できればPCを使える
- 「起こさないで下さい」モード:字幕があれば、他の誰かの眠りを妨げることなくベッドに入ったまま映画やテレビを楽しめる
という3つのアイデアを出し合います。現実世界において皆既にアクセシビリティ機能を便利に利用しているし、要するにそれって何も障害者や高齢者のためだけではない......ということを訴求する流れなのかなと。それはそれとして、こういう居酒屋の会話っぽいのでコンテンツを作ってしまうのは、それ自体がある意味リブランディングだよなぁとか思いました。