レスポンシブEメールデザイン
著
こもりまさあきさんの最新?著作『レスポンシブEメールデザイン』を読了。先だって、同じくこもりさんの『Responsive Email Design』を読んでいたのだけど、さまざまなリソースの紹介を通じ日頃から勉強させていただいてますので、敢えて一方的な御礼兼ねて購入。コンパクトで可愛らしい外見そのままに、さらっと読み終えられる分量ではあるものの(ソースコードに割かれたページ数もそこそこある)、新たな気づきもいただけたので買ってよかったです。こもりさんは『ごんぎつね』好きなのかしら、とか(謎)。ほか気になった点:
- p.31で、安心して使えるHTML要素やCSSプロパティの一覧を公開しているEmailologyの存在は知りませんでした。
- p.39の注釈で、
閲覧者の拡大操作を抑止する「maximum-scale=1, user-scalable=no」という指定もできるが、閲覧者には不便なので指定してはいけない
とのくだりが。明確に禁止されていたのは素晴らしいなと思います。 - p.49の
多くのデバイスを相手にするモダンなHTMLメール制作のコツは「あまりデザインやレイアウトで無理をしない」というところに落ち着きます
というのは、本書全体の総括な感じ。実際、レスポンシブWebデザインと同じくらい凝ったことができるかというと、MUA側の状況を踏まえればまだまだ先のお話っぽいですからね。 - p.57に border-collapse:collapse の解説があるのですが、
セルの区切り線を閉じる指定
という表現は新鮮でした。線を重ねる、という表現のほうが一般的に感じていたので。 - p.58のソース中で -webkit-text-size-adjust や -ms-text-size-adjust がさらっと出てくるのですけど、前のページで mso-table-lspace / mso-table-rspace は解説されていただけに、本文で触れなくて大丈夫なのかしら?という一抹の不安が。
- 先にTwitterでつぶやいていたp.63の誤記には驚きました。
淫乱スタイル
......w - p.69の注釈、
エクスクラメーションマークの連打、大文字だけの単語の頻出は、メールサーバのスパムフィルターにひっかかる可能性が高い
というのは重要なご指摘。まぁ画像化された文字そのままの内容を代替テキストとして指定するのが適切かは都度検討すべきなので、普通に考えたらそういう内容は指定しないはずですけども。 - p.78で紹介されているEmail on Acid、初めて知りました。Blogは読んでみましょうかね。
- p.87以降で「プレヘッダーテキスト」が取り上げられています。あまり意識したことのなかったもので、勉強になりました。