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音声検索への期待とWebアクセシビリティ

Re: アクセシビリティって儲かるの?の続き。以前、「Webアクセシビリティ」のリブランディングのなかで、

Webコンテンツを耳で利用するニーズが今よりも劇的に増えれば、多様な機器で多様な出力を可能にするという動機からアクセシビリティを高めざるを得なくなる。

という予言というか期待を書きました。少し前に、SeattleでSMX Advanced 2014というイベントに参加したのですけど、そのときまさに上記の予言を思い起こさせられるようなデモを拝見しました。SMX Advanced 2014 - Google's Matt Cutts You&A Keynoteという動画の47分39秒目から49分57秒あたりまでを是非ご覧ください:

検索の未来についての質問に答えるなかで、Matt Cutts氏がGoogle Nowで音声検索をデモしています。実に自然な話し言葉で、Space Needleはどこにある?写真を見たいんだけど?誰が建てたの?高さはどれくらい?近くのレストランをリストアップして?そのなかにイタリアンレストランはある?じゃあ最初のレストランまで案内して......とスマートフォン(MotorolaのMoto X)に問いかけています(そしてMoto Xは都度的確に応えている)。その間、彼はあまりスマートフォンの画面を見ていません。

タッチスクリーン上で利用されるソフトウェアキーボードは、これからも入力のしやすさを向上すべく進化していくでしょう。しかしそれと並行して、このような音声を介した(=画面を介さない)Webの利用というのもますます便利になり、普及して行く可能性があります(同音異義語のある日本語の処理については、現状どこまで実用的か知りませんが)。そんな可能性を将来に見据えたとき、Webコンテンツの側が出来ることと言えば、機械可読性を高めることであり、アクセシビリティの確保に尽きると思うのですよね。構造化データの充実もまた重要なテーマ、ですが。

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