社長になる人に知っておいてほしいこと
著
えー、新年早々、意識高い系の本ばっかり読んでいるわけではありません。単純に、昨年のうちに読み終えた本で覚え書きしていないものが溜まっているだけです......。
松下幸之助氏著『社長になる人に知っておいてほしいこと』を読んで。この一つ前に読んだ松下氏の本が『素直な心になるために』だったのだけど、そちらが自分にはあまりにしっくり来なかったので、別の著作に手を出してみた次第。若干、『道をひらく』とかぶる記述はあったにせよ、企業経営者から寄せられた質問への回答集としての松下語録、興味深く読ませていただきました。
繰り返し主張されていたのは、正しさへのこだわり、ではなかったかと思いますね。常々、正しさとは相対的なものだと自分は考えていますが、つまりは何をもって正しいとするかの根拠を自問自答し続けながら、正しいと信ずることを選択なり実践せよと。それができないようであれば、社長と言わずとも「リーダーとして」おそらく失格なのでしょう。自分の中の正しさ、日々検証し続けたいものです。ほか、気になったところ:
社長は熱意にかけては最高やないといかん
十年うまくいったら、その会社は必ずどこかゆるんでいますわ
実際に全員の意見を聞くことはできませんが、そういう気持ちでやる
社長個人の使命感と会社の使命感とが一致しなければいけない
自分なりの錦の御旗をもたないといかん
社会的に必要があるために、商売ができる
それぞれもっている運命は違うんやから、運命以外のことをやろうとしてもあかんのや
企業は存在するこが社会にとって有益なのかどうかを世間大衆から問われていますが、それに答えるものが経営理念
いい人だけを使って仕事をやるということは虫がよすぎる
雑音を聞き分けられないと誤診することになる。経営者としての誤診は会社に損をかける
人間のために組織があるんですからね。人間が軽視されるような組織はいけませんね