道をひらく
著
松下幸之助氏著『道をひらく』を読了。氏は、言わずとしれた日本を代表する著名な実業家、経営者であり、本屋に行くと著書もたくさん目にします。少し前までは食わず嫌いしていたのですが、最近読み始めて「あぁもっと早くに読んでいれば」などと後悔している次第。勤務先での立ち位置的なものがそう感じさせるのかもしれないし、あるいは年齢的な要因というのもあるんでしょうけど。勢いあまって松下政経塾に入塾でもするか!と思いきや、応募資格に22歳~35歳とあって、とっくの昔に資格を失っていたという......さておき、本書でマーカーを引いたなかからピックアップ:
素直さを失ったとき、逆境は卑屈を生み、順境は自惚を生む。
どんな小さな事にでも、生命をかけて真剣にやらなければならない。
視野を広く。どんなに広げても広げすぎることはない。
充分に与えもしないで、多くを受けたいと思うのが、虫のいい考えというもので、こんな人ばかりだと、世の中は繁栄しない。
科学とカンとは、本来決して相反しないのである。
心配や憂いは新しくものを考え出す一つの転機ではないか。
静かに春を待つ桜は、一瞬の休みもなく力をたくわえている。
失敗することを恐れるよりも、真剣でないことを恐れたほうがいい。
何ごともゆきづまれば、まず自分のものの見方を変えることである。
全体を通じて、どことなく「逆もまた真なり」的な指摘が多めだったような。あとはやはり、謙虚であることの大切さを改めて身につまされたように思います。謙虚でない人間は仕事であろうとなかろうと何をやってもだめ(とは書かれていないけど)、だからとにかく謙虚に学んだり自律し続けたい。