1分間ドラッカー
著
冬のセールだかで、Kindle版が350円とお安くなっていたので、つい衝動買いしてしまったのが西村克己著『1分間ドラッカー』。言わずと知れたマネジメント(経営)の権威、ドラッカー博士の言葉の数々を、タイトルが示すように非常に短時間で読みやすいかたちに集約したものです。8つの章から構成され、全部で77の言葉が紹介されており、それぞれに手短な解説が付属します。激安価格であるからして、内容的に薄っぺらいものとばかり思って読み始めたけど、全然そんなことなくて、むしろ得した感が強い。以下は、解説においてハイライトさせたなかから特に印象に残った言葉:
整理に少しの時間を使うことが、時間の大きな節約につながる
異論がなければ、あえて異論をつくるほどの周到さがビジネスには必要
会社とは、平凡な個人に非凡な仕事をさせるシステム
成果をあげるには、ムダな「動き」と、成果につながる「働き」を区別
どれほど有能でも、組織の価値観との間にズレがあっては能力は発揮できない
成果をあげるには、古いものや報われないものを計画的に廃棄しなければならない
平凡な努力が、成果の平凡以上と平凡以下を分ける
安定を喜び、「今日は何もなくてよかったね」と無事を祝うようでは、役員失格
ブームや熱狂の中で次への備えをどのようにするかで、その後の成長が決まってくる
変化はデータで見るものではなく、外に出て感じるもの
リーダーが公言する信念と行動は一致しなければならないし、少なくとも矛盾してはならない
価格と人事評価のズレはよく似ている