40歳を過ぎたら、三日坊主でいい。
著
ほしい物リストに突っ込んでおいたのが、いつの間にかお安くなっていたので、ついつい買ってしまったでござる(最近割とある)......成毛眞著『40歳を過ぎたら、三日坊主でいい。』を読了。同じ方の著書としては、過去に『大人げない大人になれ!』を読んでいます。やっぱり、40歳という節目の誕生日が近づくに連れ、どうしてもそれをタイトルに含んだ/キーワードとした本に目が向いてしまいます。まだまだ修行が足りませんな(謎
本書は、サブタイトルに「新・ミドルエイジ論」とあるように、四十代以上のビジネスマン向けに、それ以降の生き方を指南した本。最後まで楽しめなかったのは、結局のところ著者がマイクロソフトの社長を務めたいわゆる「勝ち組」の一人であり、老い先に金銭的不安の無い立場/目線からのアドバイスではないか?との偏見が拭えなかったから、かなぁ。決してそういう内容だとか書きっぷりの本というわけではなく、僕の歪んだ性格の成せる技なんだと思いますが。にしても、基本的なスタンスとしての、いかに会社で息を潜め
るかというのは、まったく賛同できません。外の世界を切り拓く
ことの必要性は分かるけど、それと会社にしがみつく
べきかどうかは全く別個のテーマではないかと。それゆえ、ミドルエイジは、とことん会社にしがみつけ
なんて言葉には引いてしまうし、そもそも、サラリーマンはすべて“負け組”
というのにも、納得はできませんでした。ファイナルファンタジーXIに2年もハマっていたエピソードは、意外性があって面白かったけど。ほか、気になったフレーズなど:
自分の時間を満喫するためには、自分は「個人商店の経営者」だと考えてみよう
どうやら日本では、子供から大人まで、マニュアルがないと行動を起こせなくなっているらしい
人は「四十にして惑わず」というが、実際にはそれぐらいの歳から真剣に悩みはじめる
いままで見つからなかった「自分」がこの先も見つかることはない
不安は自分でつくり出しているのであり、自分の気持ち次第で簡単に消せる
感性が鈍るのは、好奇心を失うから
何かの分野で成功し続けている人は、やはり生活意欲が高く、好奇心が強い
過去の栄光こそ、忘れたほうがいい
尊敬はされるものであり、させるものではない
狂うほどのめり込めるものを見つけておかないと、自分の人生を生き切った証を残せないまま、人生はゲームオーバーとなる
定年して肩書きがなくなれば、自分の身体以外に頼るものはなくなる。身体が健康でなければ始まらない
若いときに失敗した経験があるからこそ、あとで勝てることもある