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ノマドと社畜

今をときめくツイッター芸人?、メイロマさん(@May_Roma)がお書きになった『ノマドと社畜 〜ポスト3・11の働き方を真剣に考える』は、だいぶ前のKindle版が安くなっていた時期に購入・読了しました。よくわからない謎のノマド礼賛的風潮がしばらく前から気になっていた自分にとって、ノマドとは何か、それが普及した結果もたらされ得る社会的変化とは何か、を知るよいきっかけになりました。以下、ハイライトしたなかからいくつかピックアップ:

自分で努力したり、義務を果たさずに、自分だけ得をしたいと考えているフリーライダー(コストを負担せずに利益だけを受ける人)
「フリーライダー」という言葉の定義について。馴染みのある単語に言い換えるなら「クレクレ君」でしょうか。やたらコスト意識が低かったり、コストが発生している事実を(意識的にかどうかはさておき)無視しようとする人々というのも、「フリーライダー」の範疇なのかなぁと思ったり。
フリーエージェントとは、「インターネットを使って、自宅でひとりで働き、組織の庇護を受けることなく自分の知恵だけをたよりに、独立していると同時に社会につながっているビジネスを築き上げた」人々を指す。
「フリーエージェント」という言葉の定義について。なんか、高級外車を乗り回す、秒速で1億稼いでいらっしゃる某氏の顔がちらついてしようがないのは自分だけでしょうか。もとい、定義としてはかなりしっかりした、むしろ?素晴らしい人物のことを指しているそうで。なるほどですねー。
ノマドの分かりやすいイメージは、包丁一本持って全国を渡り歩く板前や、カンナを持って渡り歩く大工さんたちです。
今のご時世、そんな板前さんや大工さんがどれだけいるのかっていう話はあると思いますけど。しかしノマドに対し、スタバで日がなMacBookを開いてはドヤリングしてるイメージしか持ってない人にとっては、これぐらいの比喩が矯正にはもってこいなのでしょう。という解釈を自分はしましたw
なぜノマドの年収が高いかというと、仕事が不定期であること、成果が目に見える形で出てパフォーマンスが評価されやすいため、雇用者側である企業はいつでも契約を解除することができることなど「不安定要因」があるから
世の中、うまい話なんてそうそう無い。給料が高い裏にはそれ相応の条件がある、というごく単純なお話ですよね。しかし自分の読み知る範囲では、日本の?ノマドって必ずしも給料の高さと結びつかないというか、単に時間や場所の制約なく自由に働くってだけのイメージが強いし、ノマド布教者の代表格たるイケダ某氏に至っては年収150万という数字とセットになってしまっているので......なんか違いますよね。
ノマドに必要なのは、専門知識やスキルだけではありません。「ひとりでまわすラーメンの屋台」状態ですから、営業、事務処理、対人能力も必要とされます。全部自分でやらざるを得ないので、普通の会社員よりはるかに高い能力が必要
要するに一人でなんでもやらなきゃいけないよ、と。この点も、ノマドが高収入たるゆえんですね。
日本の国力を維持したいのであれば、早急に柔軟な働き方を進めていかなければなりません。これは、日本の死活問題だ
柔軟な働き方、広まって欲しいですし、広めなければなりませんね。単にノマド的な働き方を認めるのみならず。自分のいるWeb業界だと、そのあたりは比較的柔軟なほうだとは思いますけど、どちらかといえばまだ水平方向の柔軟さしか無いと思っていて、垂直方向は固定化している傾向を何となく感じており。
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