CSS Nite in Ginza, Vol.66
著
11月15日の覚え書き。CSS Nite in Ginza, Vol.66「Webデザイントレンド(自治体編)」に参加しました。CSS Niteに参加するのは久しぶりのことで、今年についていえば6月にCSS Nite in OSAKA, Vol.31 with Mozilla Japanに参加したけれど、アップルストア銀座での開催に足を運んだのは、ウン年ぶりではないかな。ユニバーサルワークスの清家さんが登壇しアクセシビリティ絡みのお話をされるのと、直前まで大門でウェブアクセシビリティ基盤委員会(WAIC)WG2の会合があり比較的足を運びやすかったのと、WAIC委員長の植木さんが前座を務める予定であったことなどが、参加の動機です。しばらくご無沙汰していただけに、主宰の鷹野さんにも会って御礼(イベントの周知関係でちょくちょくお世話になっております)を言いたかったというのもありますが。
自分が居住している地域の自治体サイトさえ、自分はあまり使っていないのですが、原さんといい清家さんといい、とてもよく研究されているのですね(それが仕事の一部なので当然といえば当然でしょうけど)。お二人の講演内容は、数あるなかからリニューアルされて間もないサイトに見られたデザイントレンドを、原さんならではの視点で独自にラベルをつけつつ(例:「ここだよマップ」「ご当地ブランディング」)紹介するというもの。アクセシビリティ以外では、緊急情報・緊急対応のお話が特に興味深かったです。装飾がなく表示も高速な軽量バージョンの用意であるとか、有事の際にその軽量バージョンへの切り替えができること、といった要件がRFPに入ってきているそうで、そこは昨年起きた東日本大震災の影響があるのでしょう。サイト利用者向けのみならず、サイトを運用・更新する職員の方向けにも、有事の際の配慮がなされつつあるのは良い取り組みだと思いました。あ、あと赤十字アイコンの使用は法律違反っていうのは知りませんでしたので、まめ知識にはなったかなと。
アクセシビリティについては、やっぱり文字サイズ変更ボタンとかスキップリンクのような機能を用意している自治体サイトが多いのね、という印象。なんでも、文字サイズ変更機能については多くの自治体サイトで要求仕様に含まれており、それを実装する前提でないと受注できないのだとか。5年も前に文字サイズ変更ウィジェットという記事を書く以前から、自分はその手の機能には概ね批判的で、まったく意味が無いとまでは言わないまでも、それがアクセシビリティを確保するうえで必須とは思っていないし、提供するなら「ちゃんと」提供していただきたいなぁと。思うに、サイト運営側にある一種の横並び意識というか、「あそこの自治体サイトが付けているからウチも」みたいな感じで付けてるだけでは?という気がしていて......個々にその要・不要をちゃんと考えたうえで付けているのかどうかが、気になっています。その点は文字サイズ変更機能に限らず、ですけども。そして、某市の「WebUD使え(意訳)」っていうのはちょっと乱暴な印象。
イベント中のつぶやきはCSS Nite in Ginza, Vol.66「Webデザイントレンド(自治体編)」 - Togetterにまとめられています。後日、スライドもSlideShareかどこかで公開されるのではないかと思います。