Re: Google がお勧めするスマートフォンに最適化されたウェブサイトの構築方法
著
自分でもしつこ過ぎてキモいとは思うけれども、敢えて書きます。このへんの続きの話ね:
去る6月6日、Official Google Webmaster Central BlogにRecommendations for building smartphone-optimized websitesという記事が掲載されました。Google先生がこうもレスポンシブWebデザイン(Responsive Web Design、以下「RWD」)に対し肯定的な態度を示したというのは、RWD派(誰)に対して良い追い風になると思ったし、そりゃコンテンツをクロールしたり順位付けする側の視点からすればURL周り(何)はシンプルなほど都合は良いはずで、見方によれば当然だろうなとも思ったけれど......何より気になったには「smartphone-optimized sites」なる表現。文脈的にRWDもその「smartphone-optimized sites」に含まれるのは自明なのだけど、それって表現としてどうなの?という。日本語のほうに載るときは絶対「最適化」って訳されるよなって思ってたらやっぱりそうなりました(6月12日付け掲載「Google がお勧めするスマートフォンに最適化されたウェブサイトの構築方法」)。Luke氏が一昨日Multi-Device Adaptation vs. Optimizationって記事を書いていて更に強く感じたのだけど、RWDってAdaptationではあってもOptimizationではないと思います。
僕はビジュアルデザイン/レイアウトはもとよりコンテンツ、可読性、操作性、表示速度などさまざまな側面から特定のデバイス、特定のコンテキストに特化した設計ができて初めて「最適化」と呼べるんじゃないかと思っていて、それはつまり異なるコードベース、異なるHTMLファイルを提供してこそ実現できるという認識があります。RESSみたいな考え方、手法も出て来て、一言にRWDといっても厳密にはワンソースマルチユースではない場合が出て来ているからややこしいけど、基本的にはRWD=ワンソースマルチユース≠最適化だと思っていて。不特定のデバイスを対象に、限定的な(スクリーンサイズ周りに限定/特化した)最適化を行うデザイン手法としてのRWDと、特定のデバイスを対象に総合的な最適化を行うデザイン手法とは、明確にラベルからして区別したほうが良いと思うのですけど、どうなんでしょうね。以前つぶやいた記憶があるけど、「最適化」って言葉を安易に使い過ぎるんじゃないかと感じます。
じゃあRWDに相応しい、意味的に「最適化」と明確に区別でき、かつ短く言いやすい(できれば同じ3文字の)ラベルって何だよっていうと、今までのところ「汎用化」しか見つけられていません。そもそもadaptationをうまい日本語に置き換えることが難しいというか......余談だけどRegressive EnhancementとかGraceful Degradation、Progressive Enhancementなんかに一番うまい日本語訳考えたやつが優勝とか2chでやりたいですね。やらないけど。