職業的宇宙飛行士と国際的ビジネスマンの相関
著
『宇宙飛行士の育て方』について感想などを覚え書きしたところ、著者の林公代(@payapima)さんからTwitter経由で返信をいただきました:
@kazuhito さんが拙著「宇宙飛行士の育て方」について書いて下さったこと http://bit.ly/cyb9L9 はまさしく伝えたかったこと。さすがグローバル企業人?! ビジネスマンこそ宇宙飛行士選抜に有利では?という質問は取材時にJAXA担当者に聞きました。
宇宙飛行士に求められる資質がビジネスマンと多く共通するので、ビジネスマンは有利?と選抜担当に質問した(企業名や個人名をあげつつ)。すると目的をはっきり掲げ困難を排して部下を引っ張っる人は(理系出身の制約はあるが)適性があると。実際そんな応募者もいたそう。
本にも書きましたが、いい会社ですごいプロジェクトを任されているのに本当に採っていいのかと正直思ったと。ビジネスで社会を豊かにし世界で活躍する人が宇宙飛行のために10年待たされるかもしれない。今までの業績を全部捨てても宇宙に行く覚悟がないと待たされる日々は辛くなる
宇宙飛行士選抜も就活と同じで憧れでなく現実を知りお互いに納得するのが大事ってことですね。担当者の「世界は宇宙を中心に周っているわけじゃない」って言葉が印象的でした。どの分野で社会に貢献するべきか熟慮してほしいと。働き盛りの応募者と向き合う担当者も真剣だった
グローバル型ピラミッド組織との共通点やリーダーシップとマネジメントの違いとか、本の取材で得たことをまた書きたいと思うので色々教えて下さい。
……というわけで、自分が読後に想像していたことは、ある程度は実際にその通りの部分もあったようで。そして一連のご返信をいただいた後の自分のつぶやきも、以下に転載しておきます:
たいへん貴重なフォローアップ、ありがとうございました。選ぶ側の苦悩というのも、想像でしかないけど、例のNHKスペシャル見て以来、察するようになりました。
別途、 @payapima さんからの返信は、自分のBlogのほうにも転載・記録させていただきます。あくまでも、自分のための覚え書きとして。
林さんと僕とは、面識があったり以前から繋がりがあったりもしたけど、でもやはりこうして本の著者と読者が直接コミュニケーションをとり、理解を深められるというのは、実に有り難く嬉しいものだと思います。
好きってだけで続けられるものなんてこの世に何一つない。宇宙行きへの願望だってそう。そのうえで、短期的に、中期的に、長期的に何をすべきか。社会と自分の関係をどうデザインするか。日々、考えてます。