僕が2ちゃんねるを捨てた理由
著
読みたい本、読むべき本が相変わらず増える一方でなかなか消化できない昨今、どうしても読み終えやすいものに手を出してしまいがちなのは昔からの性向か。というのはさておき、ひろゆき著『僕が2ちゃんねるを捨てた理由』を読了。前著の『2ちゃんねるはなぜ潰れないのか?』がそれなりに楽しめたので。取り立ててひろゆきのファンというわけではないのですが、かつての植木等のように?飄々としていて、しかし時として鋭い意見をズバリと言い放つその様は、割と好きですし云々。弾さんの書評で既に読み知っていた通り、書籍の題名にある内容というのは本当に本書のごく一部でしかない。しかも、
2ちゃんねるの譲渡先であるパケットモンスター社とは、いったいどんな企業なのか? みなさんは、そこが一番知りたいところだとは思いますが、それは謎のままにしておいたほうがおもしろいかと思うので、くわしく書くことはやめておきます。
なんて、アッサリかわされますしね(たった19ページ目にして)。同社の社名が、映画の「モンスターズ・インク」に由来するというのは、トリビア的で面白いなぁと思いましたが。あとはクラウドコンピューティングだとか情報のフィルタリングだとか、広告と4大メディア(テレビ、ラジオ、新聞、雑誌)について持論をひたすら展開。とりあえず、オンラインRSSリーダーを使っているだけで逮捕される
可能性というのは初耳。まぁ実際にはあり得ない話だとは思いますが、自分自身が逮捕されるかどうかはさておき、法律というのはややこしいものですね。
後半の土屋敏男氏との対談も興味深かったですね。アースマラソン、僕はFlickrのほうでもって動向を日々追いかけていますが、それが電波少年で一躍有名になった土屋氏の手がけている「コンテンツ」だとは知りませんでした。ましてや氏が、ウェブからテレビへというそれまでとは逆のベクトル、ないし主従の関係性を意図していたとはね。主従というと語弊があるか……最終的にはお互いが相互補完的に正のフィードバックを与え合うにせよ、どちら側のコンテンツがその一連の動きを駆動するかという。