星出宇宙飛行士への私信

2008年6月1日 著

前夜は深夜1時過ぎに布団に潜り込んだのですが、なんとか朝5時には起きてNASA TVにアクセス、星出さんの乗ったスペースシャトルの打上げの模様を（ほぼ）リアルタイムで見届けることができました。天候は素晴らしく、とても順調な打上げでしたね。解説者の「ガンバッテクダサーイ」という台詞も、味があって良かった！！これほどオンスケジュールな打上げだと、ひょんなことからSTS-124の打ち上げを見に行くことになった柏井さんも、さぞお喜びでしょう。

星出さんは覚えておいででないと思いますけど、僕は初めてお目にかかった当時を比較的よく覚えています。97年の夏、僕はISU/SSPに参加していて、HoustonにあるRice Universityに滞在していました。たまたま、その時期に星出さんもHoustonにいらして、日本からのISU参加者を訪ねて遊びに来てくださったんですよね。お話を伺ったとき、NASDA（現在のJAXA）のなかの人でも宇宙飛行士を目指すのって可能だったのかと、まぁ考えてみれば当たり前なのかもしれませんが、その点をちょっと意外に思ったのでした。単に、NASDA内だと宇宙飛行士になりたいと思う人は大勢いるだろうから、社内的に応募を許可してしまうと現場に混乱が起こるんじゃないかとか、そんな的外れな予想をしていたわけですけど。

そして星出さんの経歴というか過去のエピソードを聞くにつけ、この人は宇宙に行くべくしてこの世に生まれてきた人なのだろう、などと強く思うようになりました（名字に「星」という漢字があるのも、何か運命というか天命との相関があってのことなんじゃないか、とか）。その後、時を経て僕がNASDAに出向していた時分に再びお目にかかったときには、気さくな印象を以前と変わらずに感じ、ますます星出さんには1日も早く宇宙飛行を実現していただきたいと、思ってきました。

まずは打上げおめでとうございます。これからが本番かもしれませんが、宇宙での仕事を是非楽しんで、そして無事地球に帰還してください。