「好きを貫く」ロールモデル
著
Garbage Collectionの柏井さんがひょんなことからSTS-124の打ち上げを見に行くことに
なった件。ことの顛末を記した「嘘のような、本当の話」という記事は、現時点ではてなで537件、del.icio.usで65件もブックマークされているほか、感動したとかおめでとうございますといった類のコメントが続々と寄せられています。僕はSHUNさんみたいに面識はないのだけれど、日本語で宇宙開発関連の話題を扱う更新頻度の高いサイトとしてGarbage Collectionには随分と昔から(一方的に)お世話になってきたこともあり、やっぱり「おめでとうございます」の一言を伝えたくもなったし、感動もしたし、とにかく爽やかな気持ちになれました(親のスネかじりで渡米中にSTS-94の打上げを見に行った僕とはえらい違いだ)。特に、以下のくだりを読んでね:
僕が何をした?何も特別なことなんかしてない。大好きなものを、大好きだといっていただけだ。自分が見てみたいと思ったものを作っただけだよ。なのに世界中にそれを気に入ってくれる人がいて、沢山の人がCoolとかGreatとか言っていて... 挙句の果てに子供の頃から夢にまで見たかの地から招待状が届いた。こんなことがあっていいんだろうか?
このくだりからは、極限的なまでに純粋な想いでもって「好き」を貫いた結果というのが、本人には想像できないぐらいポジティブなフィードバックとして現れる可能性を、ひしひしと感じるわけです。「好き」を貫いた結果がもたらした事態への戸惑い(と歓喜)をストレートに書き表した上記のくだりからだと、梅田望夫氏の著書で「好き」を貫けと説かれるよりも、遙かに強く説得力を感じたというか(話題的にいちおうGoogleのサービスも絡んでいるから、そのうち梅田氏がこの一件を取り上げたりして?)。
打上げへの招待を実現したCBSの方々の計らいは実に粋で素晴らしかったと思うし、そもそもインターネットが存在しなければ今回のような出来事は訪れなかったかもしれない、とは思うけど。でも個人的には、柏井さんという個人の存在が、僕にとって「好きを貫く」ロールモデル(の一人)になったことは間違いない。aboutページを読んで初めて知ったのですが、柏井さんって1973年生まれ、つまり僕と同い年なんですよね。僕も僕なりのやり方で僕の「好き」を貫き続けよう、という想いを新たにした次第です。