東大生が教える超集中術
著
僕には集中力が足りない……ただでさえ少ないその集中力が、歳を取るごとに落ちてきている!!そんな自分が藁にもすがる思いで最近購入したのが「東大生が教える超集中術」。まぁ別に東大生でなくとも誰でも良かったわけですが、店頭で手に取ったときに割と短期間で読み終えられそうだなぁと思ったので、つい。イラスト(漫画含む)が多いこともあるけど、都合60に及ぶティップスの一つ一つが、見開き2ページに収められているのは後々読み返すのに便利そう。そのティップス集に全体の約3分の2のページ数が割かれており、残りはそれらがふんだんに散りばめられた読み物(受験勉強編、TOEIC受験編、スポーツ編)で構成されています。読み物形式だと、ティップス個別とは別の意味で(文脈のおかげで)記憶に残りやすく、それはそれで復習しやすいかもしれません。個人的に新たな気づきを得たのは、たとえば以下ようなのティップス。
視線を1点に集中せよ!
小さな目印に視線を集中することで雑念が振り払われ
る、とのこと。さぁこれから集中するぞって妙に意気込んだり焦りまくったりしないで、一点を静かに見つめて落ち着く&思考をクリアにすると良いかも。「ギリギリ」は「遅れた」と同じ!締め切りに余裕を!
- たいへん耳の痛い指摘。東大工学部におけるレポート提出と締め切りの関係がグラフ化されていて、それはまぁ予想通りっていうか自分の学生時代の傾向と完全合致しているのだけど、気をつけなければいけないな。
作業が続かないのはなぜ?「疲れ」か?「飽き」か?
- その理由に応じて、対処方針は異なる、と。疲れたのであれば作業を継続したところで集中は絶対的に不可能であるから休むしかないし、飽きたのであれば作業そのものを切り替えたり別のアプローチでもって継続する必要があるわけね。感覚的には理解していたこととはいえ、なるほど納得。
それと、153ページ目に引用されていたアランの言葉(無知な僕にはそれが誰か皆目見当もつかなかったけど、Google先生にフランスの哲学者だって教わりました)がとても気に入ってしまったので、覚え書きしておきます:
われわれは現在だけを耐え忍べばよい
過去にも未来にも苦しむ必要はない
過去はもう存在しないし、
未来はまだ存在していないのだから