Web Standards Projectへの参加
著
タイトル通りですが、本日Web Standards Project(WaSP)のメンバーになりました。WaSPとはWeb標準の重要性や意義を訴え、ブラウザベンダーやツールベンダー、そしてWebデザイナー/開発者たちにその価値を普及啓蒙するといった活動を、草の根的かつ世界的に推進してきた団体です。自分は他のメンバーほど凄い実績とか貢献を行った経緯が無いし、そもそも英語力がショボ過ぎるので辞退していましたが、5月にWWW2005でお会いしたWaSPメンバー・Mollyからのたいへん有難い推薦の言葉と、他のWaSPメンバーからの承認をいただいて、晴れて?参加の運びとなりました。早速、Biographiesのコーナーのなかに自分のページを作っていただきました。日米の時差をものともせずに作業してくれたBenに感謝。
しかしまぁ、数年前の状況を考えてみれば、自分がWaSPの一員になるだなんて想像もできない事態です。少し前にSteve Jobs氏がStanford大学の卒業祝賀スピーチのなかで自らの半生を振り返り、Again, you can't connect the dots looking forward; you can only connect them looking backwards. So you have to trust that the dots will somehow connect in your future.
という発言をしていたけど、それに近いものを感じます。とりわけ今の会社に参加してからというもの、一貫してWeb標準に特化した業務に携わらせていただき、そのなかで「Designing with Web Standards」や「Web Standards Solutions」といった名著の和訳出版に参加することができ、また国内外の関連イベントに積極的に参加・勉強させてもらえたというのは本当に有難いことで、それら一つ一つがいわばWaSP参加に至る「点」だったのかな、と思います。
何人かの友人・知人からはWaSP参加のお祝いメッセージをいただきましたが、むしろこれからがタイヘン。その名に恥じぬよう、一層Web標準の価値浸透に社内外を問わず邁進し、Web標準がWeb制作業界にとっての空気や水のような存在、つまり何ら特別視する必要の無い「ごく当たり前の」ツールなり思想として定着させられるよう、努力していかなければなりません。その実現のためのアイデアややりたいこと、やるべきことは既にいくつか頭の中にありますが、なにせ時間は有限ですから、地道かつ着実に歩を進めていければと思っています。なんか政治家の所信表明演説っぽくなっちゃったけど、とにかくそういうことです……。