来年、第30回を迎える鳥人間コンテスト
著
mixiの「鳥人間コンテスト [人力で飛ぼう!]」コミュニティ経由。読売テレビの鳥人間コンテスト選手権大会事務局が、来年の第30回大会についてのお知らせを掲載していました。それによると、滑空機部門はフォーミュラクラスのみのエントリーにする予定
、人力プロペラ機部門は進化した人力飛行機の性能と操縦技術を新たな観点で競う種目の可能性を模索しています
とのこと。また、これらの詳細については今年の大会放映(9月19日)後にWebサイト上で発表する予定だそうです。
番組を作る側として、マンネリを打破するための方向性を懸命に模索しているのがなんとなく伝わってきます。滑空機部門がフォーミュラクラスのみってのは厳しいですねぇ。いや、個人的にはそう思ってしまったので……なんとなく、人力プロペラ機部門にたとえるなら「翼型にDAEシリーズを使うな!」とか「スパンは20m以内!」などと言われるのと同じような気がして。そのプロペラ機部門にしたって、来年のエントリーを予定している人々にとっては、内心穏やかではないでしょう。ただひたすらに飛距離の向上を念頭に設計・製作してきただけに、場合によっては来年のレギュレーション改訂が非常に大きなインパクトとなるかもしれません。その改訂が、第30回大会限定ではなく、それ以降も継続されるかどうかという点も、結構気になっているのではないでしょうか(たとえば今年鳥人間サークルに参加した大学一年生は)。
ただ、世界的にみてもこれだけ長く手製の飛行機による競技が続いているってのは他に類をみないわけですよね?30回もよく続いたものです。僕が飛ばさせてもらった第20、21回の頃ですら「来年こそ(開催が)危ういらしい」と盛んに噂されてましたから。ただ、今回の改訂の内容次第では、日本の、世界の人力飛行機界に(それこそDAEシリーズが生み出されたのと同様の)イノベーションを生み出す種を蒔くことにもなるのでは?と期待しています。番組制作側、視聴者側のみならず、競技参加者にとってのマンネリをも打破するっていうか。とはいえ、面白く(謎)飛ぶ飛行機ばかりでなく、長く飛ぶ飛行機も見たいから、贅沢をいえば複数の評価軸を導入して欲しいんですけど。