STS-114、打上げ延期

2005年7月14日 著

本日早朝午前4時51分、いよいよ野口宇宙飛行士がスペースシャトル「ディスカバリー号」に搭乗して宇宙に向かいます。コロンビア号の事故以来のシャトル運航再開第1号という点のみならず、日本人宇宙飛行士の参加により、国内メディアの注目度も極めて高いようです。5thstar管理人さんが打上げを見に現地に旅立たれる様子を読みつつも、自分はどこで見ようかと前日まで真剣に悩んでいました。当然インターネットでNASA TVの中継を見るというのが妥当な選択ですが、相当な混雑が容易に予測できるわけで、新宿アルタの大ビジョンに映し出される打上げを見に行くのが確実だし一興ではないか、と思ったのですよ。とはいえ、そんな時間まで落ち着いて仕事できる環境なんて近くに無さそうだし（漫画喫茶は物凄く多いらしいですが）、あったとしてもそれを見つけるには時間が無さ過ぎたので、素直に帰宅しネット経由で見ることにしました。
かなり早い時間（午前0時過ぎくらい？）から、STS-114サイトを経由せずに直接NASA TVのページからAkamaiのサービスを選択して接続してみたのですが、予想を裏切ってかなり快適に視聴できました。野口飛行士がシャトルに乗り込むシーンもかなり良い画質で、カメラに向かって広げて見せたJAXAのロゴが大きく入った旗？とか、クリップボードに書かれた文字なんかも鮮明でした……流石は世界のAkamai。今回の大規模中継によって、おそらくは貴重なユーザデータと実績を手中に収めることができるでしょうね。しかしながら打上げは中止の報が突然、大橋マキBlogのエントリ「乗り組んで」によってもたらされました。まだJAXAから公式情報を出すよりもずっと前の時点でしたが、NASA TVのほうでも実際そういう趣旨の発言が聞かれたので間違いありません。正確な要因はよく判りませんでしたが、とにかくもう寝るしかないなと思って寝ました（それでも起きれなくて結局会社に遅刻してしまったんですが）。 徹夜してしまえば良かったね。
その後、延期の原因が外部燃料タンクに設置されている液体水素枯渇センサの誤動作であることを知りましたが、徹底した原因究明と安全を優先した打上げを切に希望します。JAXAもその旨、NASAに要求を出しているでしょうけども。