【嘆願】月探査情報ステーションの早期運用再開を求めます
著
始めにあらかじめ書いておきますが、僕は「月探査情報ステーション」の代表を務めていらっしゃる寺薗さんにはたいへんお世話になり、また懇意にしていただいています。ゆえに寺薗さんがこれまで同Webサイト(moon.jaxa.jp)の運営にどれほど尽力されてきたか、その一端を理解しているつもりです。しかしながらこのエントリは、そういった背景や私情とは一切関係なく、あくまでも「いちユーザとして」月探査情報ステーションの早期運営再開を求めるものです。ただ単に、そのような願望をもつユーザが存在するということを知っていただくために、敢えて書き記しておきます。
現在、月探査情報ステーションにアクセスしようとmoon.jaxa.jpに接続を試みると、タイムアウトしてしまいます。nslookupコマンドによってIPアドレスは解決できますが、コンテンツを閲覧することは一切できません。現在発生している運用停止は、最後に届いた4月21日付配信のメール「月探査情報ステーションニュース」のなかで一切告知されておらず、JAXA本家の新着情報冒頭にシステムメンテナンスのため、下記のサイトはご覧になれません
と酷くあっさり記されるに止まっています。このような状態が本質的に何を理由として発生しているのか、私には知る由もありませんけども、しかしこれは既存ユーザに対して、あるいは今なお検索サービスやブックマーク、既存リンク等を介してmoon.jaxa.jpにアクセスしようとするすべてのユーザに対して、ある種の「裏切り」行為に近いのではないか?と感じます。
個人的な感想であり予測ですが、月探査情報ステーションが日本の宇宙開発における広報・普及啓発方面で果たしてきた役割は決して小さなものではないと思います。またそうであるがゆえに、現在のアクセス不可というのは既存ユーザのサイト離れ、さらには宇宙への興味喪失に繋がりかねない、極めて重大な事態であると認識します。「ガイアの夜明け」を通じ、カカクコム事件では1日の運用停止で600万円の売上損失が発生したと知りましたが、金額として計上し難いぶん、月探査情報ステーションの現状がもたらす不利益はユーザとJAXAの双方にとって甚大ではないでしょうか。せめてmoon.jaxa.jpというドメイン上で運用停止の旨と、(可能であれば)運用再開の目処を明示すべきでしょう。個人サイトとはワケが違うのですから。
[2005/7/12追記]
Trackbackをくださった「yosukeの日記」の「moon.jaxa.jp」にて、JAXA広報からの回答として「早ければ7月中、遅くとも8月初めには再公開できる見込み」との情報が掲載されていました。
[2005/7/18追記]
JAXA本家新着情報が更新され、本件に関する若干の情報が追記されていました。しかし、相変わらずmoon.jaxa.jpというURIはアクセス不可のままです。
[2005/8/3追記]
moon.jaxa.jpが再びアクセス可能となっていることを確認しました。運用再開に向け尽力されました関係各位には感謝の意を表しますと共に、今後このような事態が発生する場合、可能な限りユーザフレンドリーな対策を講じていただけるよう、重ねてお願い申し上げます。