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WAIのリデザイン

既にとっくの昔(何時)に某所(何処)に提供済みのネタではあるのですが。WCAG 2.0のドラフト最新版を公開したばかりのW3C/WAIが、今度は現在進めているリデザインのプロトタイプ最新版を公開、コメントを募集していました。トップページと、(トップページ以外の)一般ページの2パターンが存在しています。
さっそくアクセシビリティの大家Joe Clark氏がこれに反応、「A 21st-century Web site… from the W3C?」にてコメントを発表しています。また、結成されたばかりのWaSP/Accessibility Task Force(ATF)の一員であるBruce Lawson氏もまた、Blog上でコメントを公開していますね。Bruceによって既に指摘済みですが、ヘッダにある橋の画像がimg要素としてマークアップされ、ご丁寧にもalt属性に「bridge」と指定されていたのには、激しくのけぞりました(気分的に)。さすがにそりゃ無いでしょう(この橋の画像がページにとって飾りではなくコンテンツの一部を成すという解釈であれば、その限りではありませんが)ってことで、その点だけ速攻でShawnにメールしたところ、数日後にはしっかり変更されていたので安心したのですが……なんだかなぁって感じです。
今回のリデザインはUser Centered Design Process(UCD)を適用することがメインであり、CSSの実装がどうのといった点は、スコープ外なのかもしれません。しかしながら、上記のようなごく基本的かつ初歩的な過ちを犯している(と僕は感じたのですけど)ようでは、リデザインの成功は覚束無いと感じました。W3C/WAIのサイトということで、きっと世界中から多くの人々がアクセシビリティのお手本にしようとアクセスするでしょうし、その意味ではとても影響力のあるリデザインなんですから以下略。そもそも、現状のビジュアルデザインって、個人的には微妙と思っているのですが(デザイナーではないけどね)。css Zen Gardenの例を引き合いに出すまでもなく、「アクセシブルかつクリエイティブ」な実装を、このリデザインを通じて是非体現していただきたいものです(ATFがビジュアルを担当するとか、如何でしょう)。それとも、W3Cサイトの他のコンテンツのビジュアルデザインと差異が激しいと駄目だったりするのかなぁ。

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