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DASの微小重力実験

ダイヤモンドエアサービス株式会社(DAS)が、日本初企画という触れこみで、無重力簡易実験飛行の募集を開始していました。同社は確か、これまでにもパラボリックフライトによる微小重力環境を提供してきたと思いますが、JAXAのような組織だとか大学等の研究機関ばかりではなく、一般人をも対象にし始めたという意味で「日本初」?
募集概要を読みますと、無重力フライト環境下で実施するμG実験内容を提案して下さいとあります。これってやっぱり、実験も何もしないで純粋にその微小重力を体感して遊ぶ、っていうのは駄目なんでしょうか。無理やり何か企画して実験しても良いと思うけど、せっかく一人あたり307,000円も払うんだったら(これは初回特別記念価格であって通常料金は407,000円だそうです)、僕だったらひたすらクルクル回ったりして遊びたいです。ごくごく短時間でなら、国際宇宙大学(ISU)のSummer Session Programでヒューストンにいた頃、Space Engineeringの授業の一環でセスナ機を使ってパラボリックをやってもらったって経験がありますけど。狭い機内でのことだけに、身体は浮かせられなかったものの、手にしていたカメラや床にあったであろう埃なんかが一斉にふわーっと浮き上がる様は忘れられません。
ちなみに、DASの提供する環境の微小重力って10のマイナス2乗のオーダー。これが旧NASDAの宇宙実験用小型ロケット(TR-IA)だとマイナス4乗、軌道上の国際宇宙ステーションやスペースシャトルはマイナス6乗のオーダー、でしたっけ?ともかく間違いなく桁違いに環境の品質は芳しく無いわけで、いかに人工的に「微小重力」を作ることが難しいかってことですよね。

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