Re: 視覚障害者にとってのwebの重要性
著
Speak Up!というWebアクセシビリティやユニバーサルデザインを主に扱うBlogが、少し前からスタートしています。内容的に興味深いので、すぐさまBloglines経由でチェックするようになったのですが、そのBlogで視覚に障碍をお持ちの佐々木氏が「視覚障害者にとってのwebの重要性」というエントリをお書きになっていたのを覚え書き。文中気になったのが、それからPDFファイルも困り者です。主に公共機関のものが多いという印象です。
というくだり。
ここで、僕がかつて勤めていた今は無き某特殊法人での経験をご紹介します。一刻も早くWeb上に公開しなければならないプレスリリースがあったとして、その添付資料の素材が、Webへの掲載など毛頭意識していない別の部署の人間が作ったWord形式のファイルだったり、あるいはPowerPoint形式だったり、はたまた(稀でしたけど)一太郎形式だったりもしました。そういうときに結局どうしたかと言えば、単純にPDF形式に変換したものをアップロードし、リンクを設定することで対応していました。そうでもしない限り時間的に(そしておそらくはコスト的にも)見合わないという理由は存在しましたが、後日同じコンテンツのHTML版を公開することは稀で、今思えばアクセシビリティ確保の観点から反省すべき点は多々ありました。
話を元に戻すと、上述のくだりが気になった理由というのは、要するに今だこのような思想(=手っ取り早くWebに載せるための手段としてPDFを利用するという考え方)が官公庁を中心にはびこっていたりするのだろうか?ということ。いつの頃からか、PDF形式で情報を配信する側は(そしてひょっとすると受信する側も)PDF本来のメリットや意義を忘れ、まるでそれがHTML形式と同義であるかの扱いをし、アクセシビリティ上の問題点を棚上げしてきたように思えてなりません。