ハッブル宇宙望遠鏡の廃棄
著
Yahoo! NEWS経由にて、どうやらハッブル宇宙望遠鏡が廃棄されることになるらしい、と知りました。いずれその日が訪れるであろうことは自明でしたが、やっぱり残念ですね。過去に4度もスペースシャトルを用いてサービスミッションが実施され、その都度延命や機能の追加と改善が図られてきただけに、非常に惜しいです。5度目のサービスを人間の代わりにロボットで、なんて案もあったようですが、無い袖は振れないようで。
ハッブルがこれまでに成し遂げた成果というのは、それこそ枚挙に暇が無いってモンでしょうけど、僕はやはり広報とか教育といった部分における貢献というのは絶大だったなぁと思います。これでもかというぐらい宇宙の神秘的な姿、遠い過去の光を見せつけられたことで、天文分野への興味・関心を抱いた人が世界中に一体どれだけいることでしょう……決してその数は少なくないはずです。もちろん、その貢献はハッブル宇宙望遠鏡が無くなってしまった後も続いていくとは思いますが、見上げた夜空のどこかに今もそれが浮かんでいるのといないのとでは、受ける感銘もやや違った種類のものになってしまうなぁ。
アポロ計画が終了して久しい頃に月着陸疑惑なんていうトンデモ話が勃興したように、いずれ宇宙に望遠鏡が浮かんでいた事実が確たる信憑性を持って語られなくなってしまったりするのでしょうか。いや、そんな哀しい風化は避けねばならないし、(NASAには)避ける努力をして欲しいなぁと思ったり。