山之内理事長の退任
著
JAXAプレスリリースのメールサービスから「理事長談話」というタイトルのメールが届き、何事かと思ったら山之内理事長が退任されるとのこと。健康上の理由からだそうですが、あまりにも突然のことだったんでかなり驚きました。詳細は明らかにされていませんが、長く通院されてたりしたのでしょうか。
山之内氏が当時の宇宙開発事業団(NASDA)の理事長に就任されたのが2000年7月10日。以後、宇宙3機関統合後も宇宙航空研究開発機構(JAXA)のトップとして、4年と4ヶ月にわたり日本の宇宙開発を率いてこられたわけです。個人的には、2001年8月29日にH-IIAロケット1号機の打上げが成功した時の様子が(氏のヘアスタイルとともに)とても思い出深いです。LRE分離後、ブロックハウス内で周囲の人たちと握手しながら喜びを分かちあっているのをモニターごしに見たのが、つい昨日のことのようです(詳しくはH-IIAのページを参照してください)。H-IIAはいまだ次の打上げ日が決まっていない状態ですが、せめて打上げ再開のその日まで頑張っていただきたかったなぁ……残念!在任期間中はさぞかしプレッシャーやバッシングの類も強かったことと思います、お疲れ様でした&お身体ご自愛ください。
ちなみに僕は2002年4月1日から2003年3月31日まで、一年間NASDAの職員として仕事をしましたが、その最初と最後にいただいた2枚の辞令にはしっかり氏の名前が刻まれています。ちょっとした宝物、と言ったら大袈裟ですが、しかし今も大切に保管しているんです。