blogWatcher
著
かつてBlog勉強会の場でその存在を知り、衝撃を受けた東京工業大学奥村研究室のblogWatcherが公開されていることを、今日になって知りました。開発日誌を読んだところ、既に3日前の16日に公開されていたようです。このblogWatcher、あくまでも研究活動の一環として開発されてきたとはいえ、かなり強力な、商品価値のあるマーケティングツールになると思うんですよね。
興味深いの2点、まずはバースト度/頻度の推移。あまり良くない例かもしれないけど、「人質」でバースト度/頻度の推移を検索すると、イラクでの邦人人質問題がクローズアップされた今年の4月に、話題の出現数とバースト度のピークが重なっています。しかし両者が必ずしもリンクしているわけではなく、(バーストはしたものの)小さなコミュニティ内でだけ盛り上がって収束というパターンももちろんあるわけで、面白いのです。
次に評判情報。これはまさに、自然言語処理を得意としている研究室がゆえの視点であり、機能だろうと思います。キーワードに対するポジティブ/ネガティブな表現を抽出、それを時間軸に沿って変動を可視化してくれるんです。たとえば「自民党」なんかで検索してみると、参議院選挙で民主党に押されまくった先月にはポジティブを遥かに上回るネガティブ表現が認められる、といった具合。