嗚呼退職金

2004年8月18日 著

あえてどこの会社とは申しませんが、就業規則の中で「原則として」退職金が支払われない旨、明文化されました。それまでは、別途定めるという書き方をされていただけに、明らかな改訂と思われるにも係わらず、ひっそりとｗ
経営層の言い分としては、文言を上述のように多少変えたところで実態に差異は無く、ゆえに改訂の意図は無い、と主張したいのかもしれませんが……個人的には、「就業規則の不利益変更」だと感じられます（従来なら請求できた利益が奪われたとまでは言い切れないので、微妙ですが）。昨今の経済状態を鑑みれば、それも致し方ないかもとは思いますけど、にしたって従業員に対ししっかりと背景等説明したうえで改訂すべきではないかなぁ。とにかく、イロイロな意味で残念なカンジ。あるいは、定年まで同じ会社で働くなんてことが「ありえなく」なりつつある中、いまだ退職金という概念にこだわってしまう僕の考え方が古臭いのか。
ちなみにふと気になったんですけど、Web業界で退職金を支払っている会社って、どれぐらいの割合で存在してるんでしょうか。他業種と比べ人材の流動性が極めて高いと思われるだけに、退職金に関するルールを明文化しているところの数自体が少ないような気がしますけども。