ここから始めるWebアクセシビリティ
著
先日参加した出版記念講演会で配布された「ここから始めるWebアクセシビリティ—誰もが使いやすいホームページの作り方」を読了しました。参考になったのは、第2章の「Webを使っている人達の問題点」かな。どのような障碍をお持ちの方がいかなる支援技術を用いてWebと接しているか、がとても具体的に紹介されています。第3章「アクセシブルWebの制作方法」は、既にどこかしらで目にしている内容ばかりでしたが、これはこれでよくまとまっているのかな。
しかし、ウェブコンテンツJIS自体についてもそう感じたけれど、CSSの導入についてはかなり腰が引けているというか、極めて遠慮がちであるかのように受け取れるのですけど、僕の気のせいでしょうか。レイアウト目的のテーブル要素について、本書では現状では容認せざるを得ません
とか書かれてるんですけど。現状はさておき、もうちょっと未来に対し前向き(謎)に、CSSの利用を推奨するよう書いて欲しかったなぁと思うのですが。せっかくコラムで正しいHTMLはそれだけで十分にアクセシビリティが確保されたものになります
と謳われているだけに、微妙に残念。
あんまりこの点についてばかり書くとW3C信者(何)ウザいよとかイロイロ言われそうなのでこれ以上は控えますが……っていうか僕自身は決して信者のつもりは無いですけど。