日中宇宙戦争
著
中野不二男・五代富文の共著「日中宇宙戦争」を読了。前宇宙開発委員会委員のお二人だけに、さぞや読み応えのある内容だろうと思っていたんだけど、期待はずれもいいところ(涙)少なくとも、本のタイトルは改めたほうが良いと思います。センセーショナルなタイトルは売上に貢献するかもしれないけど、内容が伴っていない気がしました。
日中両国の宇宙開発の歴史や、有人往還とロケットそれぞれの技術的側面を書き並べた挙句、既に言い古されてきた「戦略無き日本の宇宙開発」という問題の提起で終わってしまっています。そんな問題はとっくの昔からみんな知ってると思うんだけど、どうなんでしょう?国家主導で明確な宇宙戦略を創るうえでは、宇宙開発に対しあまりに無関心な政治家達を何とかしないとイケナイのは自明なわけで、そのためにはどういう方策が考えられるか、といった話を聞きたいのに。
そのあたり、金曜日に催されるシンポジウム「月で拓く新しい宇宙開発の可能性と日本」の中で話題にあがるかな?既に定員超過だそうで僕は参加できないんですが。