アメリカの新たな宇宙開発計画
著
複数のソースで、ブッシュ米大統領が来週あたりに新たな宇宙開発計画を発表する件が報じられていますね。曰く、宇宙基地を月面に建設するだの、火星を有人探査するだの。親子仲良く狼少年、てなオチにならなければいいのですが……今、派手に巨大プロジェクトをぶち上げたって、金食い虫と叩かれ潰されるのが関の山では。
まァ結果的に狼少年の戯言になるかどうかは別にして、アメリカは常にアメリカンなドリーム(何)を必要としているわけだし、実際それはそれで素晴らしい計画なんだから、結構な話だね。仮にアポロ計画を、その後の30年の間に進歩した技術でもって再現するとしたら、一体どれだけのコストがかかるのだろう。一概に比較することは難しいだろうけど、考えてみると興味は尽きない。
しかし個人的には、アメリカには宇宙観光にこそ積極的に取り組んで欲しいのだけど。僕自身が死ぬまでに高度100kmに到達できるかどうか、それが問題なわけで。宇宙を、選ばれた人(&成金)だけが訪れることのできる世界に止めておくのはいい加減ヤメにしようよ。観光ビジネスでカネさえ集まりゃ、宇宙開発全体に好循環が生まれるかもしれないしさ。
[2004/1/15追記]
さっき発表されたみたいです。その骨子は2010年までに国際宇宙ステーションを完成させ、かつ既存のスペースシャトルは引退させる。シャトルに代わる宇宙船は2014年までに有人飛行を行い、地球周回軌道外への飛行を主目的とする。月については2008年以降無人探査を行い2015〜2020年に有人探査、長期滞在可能な基地を建設する、火星やさらに遠い天体への有人飛行の準備を行うとのこと。うーん、内容的に欲張り過ぎていて一体どこまでが本気なのか解釈に苦しみます。