まだ望みはついえていない！

2003年12月9日 著

火星周回軌道への投入に向け、最後の挑戦を続けている日本の探査機「のぞみ」についてですが、共同通信が17時過ぎの時点で「『のぞみ』の望みついえる　日本の火星探査計画、断念」などというタイトルの記事をリリースしていたのを、Yahoo!ニュース・宇宙開発で知りました。
そのニュースの内容を受けて、JAXAの中の人（誰）にメールをお送りしたところ、「まだ断念していません!!」とのお返事をいただきました。オペレーションのタイムリミットは今夜8時半であり、まだ挑戦は続けているとのこと。つまり、共同通信の配信したニュースは完全に誤報です（たとえ数時間後に事実が記事に書かれているのと同じ結果になったとしても、記事をリリースするタイミングは完全に誤っている）。とにかく現時点では、望みがついえてしまったわけではありません。
「のぞみ」のオペレーションに携わっている方々は、タイムリミットが訪れるその最後の瞬間まで諦めることはしないはずです。今はただ、成功を祈りながら吉報を待ちたいと思います。頑張ってください！

[2003/12/9追記]
結局、その後「のぞみ」による火星観測は正式に断念されました。非常に残念。ちなみに僕が誤報だと書いた共同通信の記事は、その後更新され、内容が変更されてました。こういうかたちのニュース報道ってアリでしょうか？大いに疑問です。