好記録続出!
著
先ほど、今年の鳥人間コンテスト観戦(ただし、人力プロペラ機部門のみ)より帰宅しました。
なんていうか、凄い記録が続出スギ。なにせ、上位4チームの記録は日大が約34km、東工大が約32km、東北大が約25km、大阪府立大が約15kmですよ!おそらく鳥人間関係者の誰もが、ある程度の衝撃を持ってこれらの結果を受け止めていることと思います。
これまでの同部門の歴代記録としてはYAMAHAが1998年に約23kmを記録しています。学生チームによる記録という意味では、1996年に大阪府立大が記録した約10kmが最長飛行距離でした。これら2つの数字と比較すれば、いかにこれら4チームの出した数字が凄いかを、多少なりとも理解してもらえると思います。
YAMAHAが持っていた記録を最初に塗り替えた東北大のパイロットの体力も凄いけど、琵琶湖大橋の手前で大会側の判断により着水「させられる」までかなりの高度を保ちながら余裕で飛び続けた日大のパイロットは本当に凄いです。(橋が無ければもっと飛べたんでしょう。)そして、その日大の記録に敢然と立ち向かい、粘りに粘って超低空を飛び続けた最終機・東工大のパイロットの精神力は素晴らしい、と思いました。
しかし、僕はこれらの結果が意味するところをいまだにうまく咀嚼・理解できないでいたりします。5〜6年前から昨年までの大会と今大会とで比較したとき、出場チームの機体設計や機体製作上の技術、或いはパイロットのパフォーマンス面において、大きなブレイクスルーがあったとは思えないですし、かといって単に気象条件が良かっただけでは今年の好記録は成し遂げられない気がします。
1988年にMITのDAEDALUSがギリシャで116kmの世界記録を樹立して以来、人力飛行機における進歩は止まっているかのように考える向きもあるかと思いますが、まだまだ奥の深い世界が、こと「鳥人間コンテスト」という舞台においては、用意されているということなのでしょうか。むむー。
ちなみに番組放映は9月6日(僕の誕生日)だそうです。ずいぶんと間が空いてしまいますね。