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UAAGはこのままでいいのか問題

アクセシビリティ Advent Calendar 2025の21日目の記事です。神戸で開催された今年のTPACについてはすでに覚え書きしましたし、勤務先のほうでも参加報告のコラムを書きましたが、ブレイクアウトセッションの1つであるDynamic Accessibility Remediation: A report from the Accessibility at the Edge Community Groupに参加した感想を、少し詳しく記しておこうと思います。

セッションを企画したAccessibility at the Edge Community Groupに対し、'Accessibility at the Edge' W3C CG Is an Overlay Smoke Screen -- Adrian Roselliを読んだ私は、良い印象を抱いていませんでした。いやむしろ明確に悪い印象を抱きましたし、それがWhat accessibility overlay vendors provide can be (and should be) provided by browser vendorsという記事にもあらわれていたと思います。

以来、同Community Groupを積極的にウォッチするようなことはせず、ある意味では距離を置いていたわけですが......たまたまTPACのDetailed scheduleを眺めていたら視界に入ったものですから、どういう話が出てくるのか聞いてみよう、もしアクセシビリティオーバーレイのベンダーが暗躍(謎)しているようなら文句の1つでも言ってやろうくらい思っていたのですね。

いざセッションが始まってみれば、至って健全な印象の内容で......Accessibility Capabilities: Post-Source Code and Contentというレポートが出ていたのを当日まで把握していなかったものですから、びっくりしました。興味がある方は、議事録とか録画を見ていただくと良いと思います(なお健全さの感じ方には個人差があります笑)。

義論のなかで、Authoring Tool Accessibility Guidelines(ATAG)User Agent Accessibility Guidelines(UAAG)との絡みに言及がありました。ATAGについては、すでにAuthoring Tool Accessibility Guidelines Community Groupが立ち上げられているのをもんどさんが「TPAC 2025でのAccessibility Update」で紹介してくださいましたけど、UAAGについては私の知る限り同様の動きはありません。

そういうわけで、標題にあります「UAAGはこのままでいいのか問題」が、私のなかで話題です笑。ATAGは勧告でUAAGはノートという位置付けの違いはあるにせよ、ATAGを見直す動機・背景にAI技術の隆盛があるならば、UAAGだって同様に見直されて然るべきだし、さもなくばバランスを欠いて映ります。「じゃあお前がやれ」と言われれば、CommunityないしInterest Groupを立ち上げその種の活動を展開できるだけの時間と英語力があればやりますけど以下略。

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