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「登山歴1年半から日本人最速でエベレスト登頂達成」に思うこと

YouTubeのホーム画面でおすすめされたので、【日本人最速記録】登山完全未経験から1年半で世界最高峰エベレスト8,848m登頂という動画を拝見しました。私はまったく知らなかったのですけど、森 翔太、登山歴1年半から日本人最速でエベレスト登頂達成というプレスリリースが、今年5月に出ていたのですね。昨今、エベレスト登山は決して珍しいことではありませんが、それだけに「日本人最速」を強調されている点には、驚きと同時にちょっとした違和感を覚えました。

登山完全未経験から1年半で......というのは、確かにインパクトがあります。到底、私には真似できないことですし、多くの日本人にとってもそうでしょう。しかし、プレスリリースで謳われているような「快挙」かと問われると、正直よくわからない。ご本人の努力とか精神力、生まれ持った身体特性もさることながら、それを成し遂げるだけの環境、とりわけ資金力があってこその「日本人最速」と感じたからです。

以前、「登山は財力」という言葉について覚え書きしました。そのなかで、お金さえあれば誰でも山に登れる的な見方を私は否定しています。その点は登頂を果たした森氏自身、動画のなかで(1:51:54あたりから)仰る通り。いっぽう、お金で買える安全・安心だったり、お金が解決できることも相当あるわけで......今回のような「異常な」挑戦においては特に、それを支えたであろうお金を意識せざるを得ません。

私に僻みや妬みの感情、やっかみがあるからそう考えるのだろう、と言われれば正直その通り。森氏の経歴を軽く検索しましたが、経済的な意味で私なんかより遥かに成功者であり、また時間の自由も利かせやすい立場と察します。私は、エベレストに登りたいとは思わないけれど笑。まぁ森氏は年齢的にまだまだお若いですから、きっとこの先もさまざまな挑戦を見せてくださることでしょう、登山からは離れてしまうかもしれませんが。

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