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超訳 自省録 よりよく生きる エッセンシャル版

『心穏やかに生きる哲学 ストア派に学ぶストレスフルな時代を生きる考え方』を読み、ストア派哲学をちょこっとかじった&心酔してしまった勢いで読んだのが、『超訳 自省録 よりよく生きる エッセンシャル版』。

マルクス・アウレリウスは、紀元2世紀に生きた実在のローマ皇帝だ。そして『自省録』は、彼が激務のかたわら就寝前につけていた「瞑想記録ノート」である。

まぁ日記みたいなものかな......位置付けは、田坂広志先生がよくおっしゃる「内省日記」そのもののように思えます。むしろ、先生がこの『自省録』にヒントを得て考案したかもしれない。

現代に生きる人にとって意味をもつと思われる180章を厳選して翻訳した。意味がよく伝わるように、原文にはない表現を補い、逆に削除している箇所もある。

原文そのものではない、というところは要注意ですね。

君の人生に残された時間は短い。残りの人生は、山頂に一人いるかのように生きよ。

山歩き、登山を趣味とする自分には、刺さる言葉。いやしかしアウレリウスって完全に詩人ですねという感想。

いらだちは向こうからやってくるのではない。なんらかの形で君のほうがそこに向かっているのだ。

自責思考、ここに極まれり。そのいらだちの根本原因は何か、実に解釈力が問われますねぇ。

もともと耐えられないものであっても、不平など言うべきではない。なぜなら、苦しさに耐えられなくなる前に、君はすでに消滅しているからだ。

遅い早いの多少の違いはあれ、人は皆、必ず死ぬ運命にあることは、幸いなわけですね。よかった!?

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