100歳まで生きても資産を枯渇させない方法
『100歳まで生きても資産を枯渇させない方法』、端的に言ってnot for meな一冊でした。タイトルからして過言だなーって思ってましたけど、それ以前に期待した内容とだいぶギャップがあったっていうか。
「100歳まで生きてしまうかもしれない不安」のためにお金を使わないのではなく、社会のためにもしっかりお金を使い、経済の活性化に貢献するほうがよい
そうしたほうがいいに決まってるけれど、同時に理想論、机上の空論という印象も強く受けます。なにせ、100歳を超えて長生きしてしまう可能性だってゼロではなく、となると歳をとるほど積極的にお金を使う気持ちにはなりにくいように感じるのです。死ぬ前に預貯金の底がついたって、どうせ誰も(国も)助けてはくれないのだろうし?
「残りの人生で必要な資産額」は徐々に少なくて済むようになります。ですから資産活用計画では、70歳、80歳、90歳時点で必要と思われる資産水準を、あらかじめ見積もっておく
徐々に行動半径は狭まるだろうし、どんどん物を増やしても仕方なくなる(処分するコストがバカにならない、親族に迷惑をかけるだけ)......などと予想すると、いずれ日常的な出費は徐々に食費と消耗品に収斂していくのだろうか。そう仮定するなら、上記の見積もりは割と取り組みやすいかもしれない。
一定以上の勤労収入がある人は受け取れる年金が減額される「在職老齢年金」という制度がある
在職老齢年金、実は知らなかったという......てっきり働き続けながら満額を受け取れるものと思い込んでいましたよ。なるほど、そういう凶悪な仕組み(笑)があるとなると、年金を受け取り始める年齢って考えものだなぁ。社会との繋がりを維持したいし、健康のために少しでも身体を動かしたい以上、可能な限り何かしら仕事は続けたいからね。
年齢を重ねるとともにリスク性資産の比率を少しずつ下げていくという発想は、非常に大切
これは同意。徐々に頭が働かなくなっていく、というのももちろんあるけど、リスクに見合ったリターンが若い時と比べれば不要になるわけでね。お金はあればあっただけ嬉しいけれど、いかに増やすかってスタンスのまま生きてはいけないから。その意味では60代にとって大事なのは、保有する資産を守る行動
というのも、それはそうだなと。
@kazuhitoは、木達一仁の個人サイトです。主に宇宙開発や人力飛行機、Webデザイン全般に興味があります。Apple製品と麺類とコーヒーが好きです。南極には何度でも行きたい。アクセシビリティおじさんとしてのスローガンは「Webアクセシビリティ・ファースト」。