Re: Web is Dead. Long Live the InternetーWebは理想を諦めて、インターネットの一部になった
ヒマラヤトレッキング2025春の最中も、ちょいちょいロッジでiPhoneをWi-Fiに接続(1,000ルピーで有効期間は24時間、通信量は7GBが上限)してFeedlyに未読記事を溜め込まないようにしていたのですが、後でちゃんと読もうとマークしていた記事の1つにWeb is Dead. Long Live the InternetーWebは理想を諦めて、インターネットの一部になった - Nothing ventured, nothing gained.があります。
本来Webが目指していた、ロングテールの中に埋もれていたはずの価値ある情報が、届くべき人に届かなくなっている。代わりに、刺激的で、感情を煽るコンテンツばかりが可視化される。
上記はWeb大好きっ子だった私が、現在のWebに関して苦々しく(そして「悔しく」)感じる側面を見事に文章化した、お気に入りのくだりです笑。被害妄想が過ぎるかもですが、多くの人々にとって今やWebはSNSに取って代わられ、単に扇情的なコンテンツを消費する(そして時に自ら生産もする)場に成り下がってしまっているように映ります。加えて昨今では
AIはWebを学習対象としており、そのWeb自体がノイズに満ちれば、AIが出力する内容もさらに歪んだものになる。このフィードバックループは、Web全体の情報環境の信頼性を損なうリスクをはらんでいる。
というのが(実情は測りかねるものの)極めて深刻な印象で、ますますWebが使い物にならなくなりつつあるとの懸念を抱かざるを得ません。なんとかその流れに抗いたいとは思うものの、記事中に登場する「Webは死につつある」とのフレーズを真っ向から否定するのは、日増しに困難に感じつつあります。たとえそれが、年寄りが口にしがちな「昔は良かった」的な賛美とイコールだと言われようとも。
今、私たちは「Webとはなにか?」という原点にもう一度立ち返る必要があるのかもしれない。そして、もしその答えが「昔ながらのWebとは別の何か」なのであれば、今後私たちが何をWebと呼び、何を守ろうとするのか、その定義と価値観を問い直すべきタイミングに来ている。
まったくもって御意。Webの誕生と進化、そして衰退?を目の当たりにしてきた私くらいの世代にとって、次の世代にWebを委ねるにあたり、上記は避けて通れないプロセスであり、同時に責務とも言えるかもしれません。