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「経営機能としての広報」シンポジウム

上智大学四谷キャンパス 2号館 414教室で催された、「経営機能としての広報」シンポジウムに参加しました。2023年11月1日に参加したシンポジウム「広報の定義と今後の広報のあり方について」の続編のような印象で、かつ同日に発行されたプレスリリース『経営者の95.2%が「広報は経営機能」に賛同 ただし、「期待」と「現実」に平均33.8ptのギャップ有り』に因んだイベント。

最初のプログラムである「広報に関する経営者意識調査アンケート結果発表」で注意しなければと思ったのは、そもそも回答社(n=207)が広報イコール経営機能という定義に肯定的な側に偏っていた可能性があるということ。そこのところは、今後進められるであろうインタビュー調査の結果を待たなければはっきりしません。40社近くの上場企業がインタビューに前向きらしく、楽しみですね。

個人的には、BtoCかBtoBかで企業の広報責任者に求められる知見に差があった点が興味深かったです。私の仮説としては、BtoC企業であればマーケティングへの貢献がより短い時間軸で求められがちだから、それゆえ業界理解/社会動向把握よりも広報の専門知識が重視されるのかなと。より即時的な効果なり成果を求められるからこそ、っていうか。

続くパネルディスカッションでは、大学院の恩師の柴山先生がモデレーター、またゼミをご一緒した日清食品ホールディングスの花本さんがパネリストの一人として登壇。印象的だったのはNTTデータグループの本間氏のお話で、広報部長としての経験が社長就任後に活きたとか、経営層を目指す人は広報を学ぶ機会があっていいのではとか。

本間氏が意識されてきたという、劇作家の井上ひさしの言葉「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく......」や、傾聴の大切さを語る文脈で登場したCAPDo(キャップドゥ)サイクルというのも初耳で、ためになりました。次予定があったので、どなたにも挨拶することなく懇親会もスキップで失礼しましたが、また来年?この手のシンポジウムがあれば参加しようと思いました。

100年ぶりに上智大学に潜入

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