シンポジウム「広報の定義と今後の広報のあり方について」
著
学会員でなくとも参加できる、との触れ込みに惹かれ、シンポジウム「広報の定義と今後の広報のあり方について」に参加しました。会場は東京国際フォーラム ガラス棟 G409号室。もっぱらコンサートで足を運ぶことが多く、記憶の限り会議室を利用するのに東京国際フォーラムを訪れたのは初めてではないかしら。
第1部の基調講演では、今年6月にお披露目された広報の新定義につき「背景と問題意識」「作成のプロセス」「定義」「定義への反応、今後の予定」の4部構成でお話がありました。個人的に気になったのが反応の例で、「経営機能」を言い切ってもらえたことはありがたい
との声があった件。地味に「誰が」「どう」ありがたがっていたのか、そこがすごく重要な気がして......しかし、その点に関する詳細は解説されませんでした。
第2部はパネルディスカッション。モデレーターを務めた北見先生と、パネリストの一人である白井先生には、社会構想大学院大学でお世話になりました。白井先生のお話はいつ聞いても面白いのですが、しかし全体的なディスカッションについては正直、盛り上がりに欠けましたね......思うに、広報の新定義に対して肯定派、賛成派で登壇者を固めてしまったことが要因ではないかと。今回は立ち位置のバリエーションという観点で登壇者が選ばれているっぽかったですが、「敢えて」新定義に異論・反論を主張する(ないし、そのフリをする)人がいたほうが、絶対盛り上がったと思うんですよ。
というのはさておき、私は広報の新定義、個人的にすごく気に入ってるんですよね......贅肉っていうか、無駄が一切なく、しかし必要なことは完全に網羅したうえで、実にコンパクトに言い切っていて。なので、改めて日本広報学会、入会を検討しようかな......なんて。アカデミック一辺倒でもないところ、なのは私のような実務家には大変ありがたいし、そもそも大学院の恩師が理事長でいらっしゃるし笑。
ちなみに会場で大学院の同窓生の方と合流できて急遽、近場にあったヒノマル食堂 有楽町店へ飲みに行くことに。30分1本勝負で......と言いつつ、しっかり1時間も飲んでしまいました。たまにこう、異業種で活躍されている方とお話できると良い刺激になってありがたいですね。という言い訳。