Re: 障害のある方の視点から、すべての人に心地よいブランドを|ブランド・アクセシビリティ イベントレポート
著
障害のある方の視点から、すべての人に心地よいブランドを|ブランド・アクセシビリティ イベントレポート |博報堂WEBマガジン センタードットという記事を読みました。そのなかで私が気になったのが、視覚障害当事者でいらっしゃる原氏の発言です。【質問4】レジャー施設に行くとき、どんなきっかけで行こうと思うか、また施設を選ぶ際大事にするポイントはありますか?
という問いに対し、以下のように発言されたとあります。
まず調べるのは、ホームページやアプリに音声読み上げ機能があるか。
ホームページやアプリが「普段使っているスクリーンリーダーでアクセスできるか」なら、まだわかりますというか、しっくりきます。そうではなく、まず調べるのが「音声読み上げ機能があるか」となると、いわゆるウィジェットだとか、アクセシビリティオーバーレイの類が導入されているか否かを気にされていることになりますが......果たして、本当にそのような趣旨の発言をされたのでしょうか?
ひょっとすると、このイベントレポートの作成において、当日の正確な発言から意訳をされてしまっているのかもしません。けれど、字面通りの発言をされたとすれば正直、理解に苦しみます。視覚障害当事者の方が果たして、その手の機能をどれだけ必要としているでしょう? わざわざWebサイト/アプリの側がその手の機能を提供せずとも、日常的に利用しているはずのスクリーンリーダーである程度、事足りるのではないでしょうか?
確かに公共機関のWebサイトを中心に、その手の機能を提供しているケースは以前から一定数ありますし、最近では改正障害者差別解消法の施行を背景に、一般企業のあいだでオーバーレイが流行りつつある認識でもいます(たいへん遺憾ながら)。上述の発言は「そういう」ソリューションなり商売を広めるためのポジショントークかしら? などと穿った見方をされかねないと思うのですけど、どうなんでしょうね(謎